当サイトの記事は、造幣局・国税庁・消費者庁など公的機関の情報、日本ジュエリー協会の表示規定、田中貴金属工業の公表価格、各買取店の公式情報、海外の公的機関の公開情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金価格・買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。
祖母の形見のネックレスや、昔買った指輪を見ても、K18や750といった刻印がどこにも見当たらない。『刻印なしの金って、本物なのかな』と不安になっていませんか。
結論から言うと、刻印が無いからといって、金ではないとは限りません。刻印の無い金製品は実際にあり、店では機械で中身を測って確かめています。
この記事では、刻印なしの金が生まれる理由と、金かどうかを確かめる順番、相談できる店の公式情報が分かります。
母の古い指輪に、どこを探しても刻印がありません。これって金じゃないってことでしょうか?
刻印が無い金の品は、実は珍しくないんです。まずは刻印が本当に無いのかを確かめて、それから中身を調べる方法を見ていきましょう。
刻印なしの金は本物?先に結論
刻印は品位を知るための手がかりで、刻印が無い=金ではない、ということにはなりません。金かどうか、何金なのかは、蛍光X線分析や比重計を使う店の検査で確かめます。
『刻印が無いなら偽物だろう』と思うのは自然なことです。ただ、公的な情報を見ると、刻印の無い金の品があることははっきり書かれています。
日本ジュエリー協会(JJA)の表示規定には、「アンティークジュエリー、歴史的なジュエリーおよびナゲットを用いたジュエリーには本体に品位が刻印されていないものがある」という一文があります。
造幣局の品位証明(ホールマーク)も、任意の制度です。造幣局は「市販されている貴金属製品にはマークのない製品もあります」としたうえで、「貴金属の品位は目で見てわかるものではありません」と書いています。
| よくある思い込み | 公的な情報から言えること |
|---|---|
| 刻印が無い金は偽物 | 刻印の無い金製品はある(JJA規定) |
| ホールマークが無いと本物ではない | ホールマークは任意の制度で、マークの無い製品もある(造幣局) |
| 刻印があれば中身も安心 | 刻印は手がかりで、品位は目で見て分かるものではない(造幣局) |
| 見た目で何金か分かる | 店の機械で品位を測って確かめる |
金に刻印はいつも入っている?刻印のない金製品がある理由
『そもそも、金には刻印を入れる決まりがあるんじゃないの?』という疑問もありますよね。
JJAの表示規定は、主な貴金属の種類と品位を本体に表示することとしています。ただ、これは業界団体が定めた自主的な規定です。刻印と法律の関係は、刻印の無い金製品がある理由で詳しく見ています。
刻印が無い主な理由
刻印の無い金製品が生まれる理由は、一つではありません。公的な情報と、買取店が公式に説明している内容を分けて並べておきます。
| 理由 | どんな品に多いか | 出どころ |
|---|---|---|
| アンティーク・歴史的なジュエリー | 古い時代の装身具 | JJA規定 |
| ナゲットを使ったジュエリー | 自然の金の粒を使った品 | JJA規定 |
| 製造時期が古い | 昔作られた指輪・帯留めなど | おたからやのコラム |
| 海外製品 | 海外で買ったアクセサリー | おたからや・買取大吉の公式説明 |
| デザイン上の理由 | 刻印を入れる場所が無い細い品 | おたからやのコラム |
| 修理・加工の影響 | サイズ直しで刻印の部分が削られた指輪 | おたからやのコラム |
買取大吉は公式ページで、国内で作られている金製品には刻印が付いているものがほとんどとしつつ、昔の品や海外製品には刻印の無いものも少なくない、と説明しています。
例えば、祖母の代から受け継いだ帯留めや、旅行先で買ったブレスレットなら、刻印が無くても不思議ではない、ということなんです。理由をもう少し詳しく知りたい方は、金に刻印がないのはなぜ?もどうぞ。
こんな品なら、ここを見ておく
手元の品がどれに近いかで、最初に見ておきたいことが変わります。
| 手元の品 | 刻印が無い理由として考えられること | 先にしておくこと |
|---|---|---|
| 祖母・母から受け継いだ古い指輪や帯留め | 製造時期が古い、アンティーク | 内側や裏の金具をルーペで見直す |
| 海外旅行で買ったブレスレット | 海外製品 | 買った国や店のメモ、レシートを探す |
| サイズ直しをした指輪 | 修理で刻印の部分が削られた | 直したお店の控えがあれば一緒に保管 |
| 細いチェーンや小さなピアス | デザイン上、刻印を入れる場所が無い | 留め具やキャッチまで探す |
小さい部品は表示を省くことがある
もう一つ知っておきたいのが、留め具などの部品です。
JJAの規定では、引き輪のスプリングやクラスプのバネ、キャッチなど、貴金属ではない機能部品は材質の表示を省いてよいとされています。部品に刻印が無いのは、その部分が金ではないから、ということもあるんですね。
刻印がない、と思ったら見る場所
ネックレスをぐるっと見ましたが、刻印が見つかりません。ほかに見る場所はありますか?
刻印はとても小さいので、ルーペがあると見つけやすいですよ。留め具の近くの小さな板や、指輪の内側をじっくり見てみてください。
刻印なしだと思っていたら、実は小さく入っていた、ということはよくあります。RE:TANAKAも「貴金属ジュエリーは留め具などに品位が刻印されている場合があります」と案内しています。
JJAの規定に刻印の位置の決まりは無いので、品物によって入っている場所が違います。
- ネックレス・ブレスレットの留め具や、その近くの小さなプレート
- 指輪の内側(石の裏側やサイズの数字の近くも)
- ピアスのポストやキャッチ
- ペンダントトップの裏や、チェーンを通す金具
- 帯留めやブローチの裏の金具
明るい所で、ルーペやスマートフォンのカメラで拡大すると読みやすくなります。品物ごとの探し方は、金の刻印はどこにある?でまとめています。
刻印がつぶれて読めない時
刻印はあるけれど、すり減ったりつぶれたりして読めない、ということもありますよね。
おたからやは公式ページで、「刻印がない/刻印がつぶれて見えなくなった状態」の品も買取強化中として挙げています。大黒屋も、金ページで「刻印が潰れている」品に触れています。
読めない刻印は、無理にこすって読もうとせず、そのまま見てもらいましょう。すり減った刻印の扱いは、金の刻印が読めない・消えた時は?で説明しています。
漢字や造幣局のマークも刻印のうち
K18や750だけを探していると、ほかの形の刻印を見落とすことがあります。
例えば「純金」「金」のような漢字の刻印です。JJAの規定では、「金」または「金製」と品位を書かずに表示する場合は、品位999でなければならない、とされています。漢字の刻印の読み方は漢字の金の刻印をどうぞ。
日の丸の旗と、ひし形の中の数字が並んだ小さなマークがあれば、それは造幣局のホールマークです。ひし形の中の数字が、1000分率で表した品位です。
品物ごとの刻印なしの見方
刻印の無い金は、品物によって気を付けることが少しずつ違います。気になる品があれば、こちらも参考にしてみてください。
| 品物 | 見てほしい記事 |
|---|---|
| ネックレス | 刻印のない金のネックレスは本物? |
| 指輪 | 刻印のない金の指輪は本物? |
| ピアス | 刻印のない18金のピアスは本物? |
| インゴット・金塊 | 刻印なしの金のインゴットは売れる? |
刻印の無い金かどうか、自宅で確かめられること
『店に行く前に、自分でも少し確かめてみたい』という方も多いはずです。
自宅でできるのは、磁石を近づけることと、重さを量ること、はかりと水で比重を出すことまでです。どれも決め手にはなりませんが、店に相談する時の材料になります。
| 方法 | 分かること | 分からないこと |
|---|---|---|
| 磁石を近づける | 強く引き付けられるなら、金以外の金属が使われている手がかり | 何金か、メッキかどうか |
| 重さを量る | 店に伝える重さのメモになる | 純度 |
| 比重を計算する | 純金に近いかどうかの目安 | 合金の品位、石付きの品 |
| こすれる所の色を見る | メッキが剥がれて下の色が出ていないか | 中まで金かどうか |
田中貴金属工業によると、金の密度は19.32です。比重を出して19.32から大きく離れていれば、「純金ではないかもしれない」と考える手がかりになります。
比重はこんなふうに計算する
比重は、品物の重さが、同じ体積の水の何倍かを表す数字です。水を入れたコップをはかりにのせ、品物を糸で吊るして沈めた時に増えた重さが、品物と同じ体積の水の重さになります。
例えば、品物が10.00gで、沈めた時に0.52g増えたなら、10.00÷0.52で約19.2です。19.32に近いので、純金に近い品かもしれない、という目安になります。
『じゃあ、数字が合えば本物なんだ』と思いたくなりますよね。ここが大事なところで、比重はあくまで目安です。
ただ、K18などの合金は純金より軽くなりますし、石が付いた品は正しく計算できません。自宅での確かめ方と限界は、刻印なしの金の見分け方で詳しく説明しています。
中を確かめようとして削ったり、薬品を付けたり、火であぶったりするのはおすすめしません。傷が付いて価値が下がりますし、危ないこともあります。おたからやも、手を加えずそのままの状態で持ち込むよう案内しています。

刻印の無い金は店でどう確かめる?
『機械で測るって、どんなことをするの?』と気になりますよね。
買取店で使われているのは、主に蛍光X線分析装置と比重計です。おたからやは、蛍光X線分析装置で金やプラチナの含有量を科学的に測定している、と説明しています。
| 店 | 公式に出てくる確かめ方 |
|---|---|
| RE:TANAKA | 刻印を係員が目視で確認し、専用の蛍光X線検査装置で品位を判定 |
| おたからや | 専用の蛍光X線分析装置で含有量を測定。すべての店舗に比重計を完備 |
| 買取大吉 | 比重などを用いて貴金属の種類や品位を特定 |
| なんぼや | 比重など貴金属の詳細を調べる(時間がかかる場合あり) |
つまり、刻印があってもなくても、最後は店の機械で中身を確かめる、という流れは同じなんです。刻印が無い品は、そのぶん測る手間が少し増える、と考えておくと分かりやすいですよ。
検査の仕組みは蛍光X線分析とはで詳しく説明しています。
- 磨いたり洗ったりせず、今の状態のまま袋に分けて入れる
- はかりがあれば重さを量って、品物ごとにメモする
- 買った店・国・時期など、分かることを書き出しておく
- 箱や保証書、購入明細があれば一緒に持っていく
- 売るかもしれない時は、現住所が書かれた本人確認書類も用意する
インゴットだけは事情が違います。おたからやは、刻印や番号が確認できないインゴットは買取を断る場合があるとしつつ、購入先や証明書などで整合性が取れる場合は、刻印ありと同等の査定額を出せるケースもある、と案内しています。
おたからやは「金かどうか分からない場合でも無料で鑑定いたします」、買取大吉は「本物かどうかに関わらず当店にて無料でお調べいたします」としています。一方、RE:TANAKAは買取を前提に鑑定するため、品位鑑定のみの依頼は受けていません。
刻印なしの金は値段がつく?査定できる店の公式情報
刻印が無いと、値段がつかなかったり安くなったりしませんか?
アクセサリーなら、刻印が無くても測って査定するとしている店があります。ただ、店によって書き方が違うので、公式の案内を見比べておきましょう。
刻印のない貴金属の扱いを、各社の公式ページに書かれている範囲で並べます。順位を付けるものではなく、どう書かれているかの一覧です。
| 店 | 刻印の無い金・貴金属について公式に書かれていること |
|---|---|
| おたからや | 刻印のない金・貴金属でも査定・買取が可能。インゴットは刻印や番号が確認できないと断る場合がある |
| 買取大吉 | 査定できる。金・貴金属と判断できれば買取する |
| なんぼや | 金と判断できれば買取。時間がかかる場合や、貴金属としての取り扱いが難しい場合もある |
| コメ兵 | 金かどうか分からないものも調べる(買取の可否は明記なし) |
| バイセル | 刻印のない金製品でも、査定士が素材を分析して価値を見極める |
おたからやはコラムで、刻印の有無自体は金の買取価格に直接影響しない、と説明しています。そのうえで、刻印が無いと鑑定に時間がかかることがある、とも書いています。
値段の目安は「品位×重さ」
金の値段は、品位ごとの1gあたりの価格に重さを掛けて考えます。刻印が無い品も、店で品位が分かれば同じ考え方です。
例えば、田中貴金属工業が2026年10月20日17時に発表したRE:TANAKAのリサイクル価格では、K18は1gあたり15,214円(税込・手数料込み)でした。記事執筆日時点の参考値です。
この価格で計算すると、K18で10gなら152,140円になります。実際の金額は、その日の価格や店の基準、品物の状態で変わるので、目安として見ておいてください。
おたからやの「今日の金の参考買取相場」(2026年10月20日14時更新・税込か税抜かの明記なし)では、K18は1gあたり17,203円でした。こちらも記事執筆日時点の参考値です。
店ごとに、手数料を含むかどうかや税の扱い、基準にしている品物が違います。数字を並べて比べるより、品物を見てもらって内訳を聞くほうが確かです。
おたからやは、24金の掲載価格はホールマーク付きのメダルや小判など特定の製品を基準にしていて、アクセサリーなどの24金製品は査定額が異なる場合がある、と注記しています。
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刻印の読み方に迷ったら、査定で確かめる
刻印が読めない金や刻印の無い金も、店頭で品位と重さを確かめてもらえます。出張査定も選べるので、金額と内訳を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
刻印が無くて品位が分からない時は、店で品位と重さを確かめてもらうのが確実です。
「刻印が見つからない指輪です。金かどうかも含めて見てもらえますか?」と、そのまま伝えれば大丈夫ですよ。
刻印の無い金を売る時の流れと準備は、刻印なしの金は買取できる?で詳しく説明しています。

刻印なしの金でよくある相談
ここでは、刻印なしの金について寄せられる相談を、内容を要約して取り上げます。
相談1:刻印のない金は値段がつかない?
刻印が無い金は、売ろうとしても値段がつかないのでは、という相談です。
アクセサリーなどの品なら、刻印が無くても測って査定するとしている店があります。おたからや、買取大吉、なんぼや、バイセルの公式ページに、そうした案内があります。
ただし、なんぼやは「貴金属としての取り扱いが難しいケースもあります」としていますし、インゴットは刻印や番号が無いと断られる場合があります。値段がつくかどうかは、品物を見てもらって分かる、と考えておきましょう。
相談2:古くて刻印がないけど、金と思われる物はどこで鑑定できる?
古い品で刻印が無いけれど、金だと思う。どこで見てもらえばいいか、という相談もあります。
蛍光X線分析装置や比重計がある買取店なら、刻印の無い品でも中身を測ってもらえます。金かどうかだけ知りたい場合は、無料で調べると案内している店を選ぶと安心です。
相談先の選び方は、金の刻印が分からない時はどこで見てもらう?で詳しく説明しています。
相談3:K18の刻印だけで、造幣局の刻印がないのは偽物?
18金のネックレスの留め具にK18とだけあり、造幣局のマークが無いのは偽物か、という相談です。
造幣局のホールマークは任意の制度なので、マークが無いことだけで偽物とは言えません。造幣局は「K18、Pt900などの記号は造幣局の証明記号ではありません」とも書いています。詳しくは造幣局のホールマークが無いK18は偽物?をどうぞ。
よくある質問
刻印なしの金は本物ですか?
刻印が無いだけでは決められません。JJAの規定にも、アンティークなど刻印の無いジュエリーがあると書かれています。金かどうかは店の検査で確かめましょう。
金製品に刻印なしの物があるのはなぜですか?
古い時代の品や海外製品、デザインの都合、サイズ直しで刻印の部分が削られた場合などがあります。小さな部品は材質の表示を省くこともあります。
刻印の無い金でも売れますか?
アクセサリーなどは、刻印が無くても測って査定するとしている店があります。インゴットは刻印や番号が無いと断られる場合があるので、別に考えましょう。
自宅で金かどうか確かめる方法はありますか?
磁石を近づける、重さを量る、はかりと水で比重を計算する、までがおすすめです。削る・薬品・火は品物を傷めるので使わないでください。
刻印のない貴金属はプラチナでも同じですか?
考え方は同じで、店の機械で品位を測ります。扱いは店によって違うので、公式の案内を確かめてから相談しましょう。
まとめ
- 刻印なしの金はあり、刻印が無い=金ではない、とは言えない
- アンティーク・古い品・海外製・修理などで刻印が無いことがある
- まずは留め具や内側を、ルーペで探してみる
- 自宅では磁石・重さ・比重まで。削る・薬品・火は使わない
- 刻印の無い金も、店の蛍光X線分析や比重計で品位を測って査定してもらえる
刻印全体の読み方は、金の刻印の見方ガイドにまとめています。






