当サイトの記事は、造幣局・国税庁・消費者庁など公的機関の情報、日本ジュエリー協会の表示規定、田中貴金属工業の公表価格、各買取店の公式情報、海外の公的機関の公開情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金価格・買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。
遺品を整理していたら、金色の指輪やネックレスが出てきた。でもK18やK24といった刻印が見当たらない。そんな時、『金なら刻印が入っているものじゃないの?』と思いますよね。
結論から言うと、金製品に刻印が無いことはあります。刻印は大事な手がかりですが、刻印が無いからといって金ではない、とは言えないんです。
この記事では、金の刻印が必須とは言えない理由と、刻印の無い金製品を確かめる方法をお伝えします。
親の遺品のネックレスに、どこを探しても刻印がありません。金なら刻印があるはずだと思っていたんですが…。
そう思うのは自然です。ただ、古い品や海外の品などでは、刻印の無い金製品もあるんです。理由を知っておくと、慌てずに確かめられますよ。
金の刻印は必須なの?日本の決まりを確認
造幣局のホールマークは任意の制度で、業界団体の表示規定は自主的な基準です。刻印を法律で義務づけた規定は、この記事の調査では確認できていません。だから市販の金製品にも刻印の無いものがあります。
日本で金製品の刻印に関わる決まりは、大きく2つあります。
| 決まり | 誰が決めたか | 中身 | 刻印が無い品について |
|---|---|---|---|
| 造幣局の品位証明(ホールマーク) | 造幣局 | 事業者の依頼で品位を試験し、合格品に日の丸とひし形の証明記号を打つ | 「任意の制度」で、マークのない製品もあると明記 |
| 日本ジュエリー協会の表示規定 | 業界団体(日本ジュエリー協会) | 主な貴金属の種類と品位を本体に表示することが原則 | アンティークや歴史的なジュエリーには品位の刻印が無いものがあると記載 |
造幣局は品位証明のページで、「このマークは任意の制度として設けられています。そのため、市販されている貴金属製品にはマークのない製品もあります」と書いています。
続けて「貴金属の品位は目で見てわかるものではありません」ともあります。刻印が無い品こそ、目で見て決めずに確かめることが大事なんです。
日本ジュエリー協会の規定は業界の自主的な基準で、法律ではありません。
ホールマークの見方は金のホールマークの見方、法律との関係は金の刻印に法律の決まりはある?で詳しく扱っています。
刻印の無い金製品が生まれる理由
『刻印が無いなら、作った時に入れ忘れたの?』と思う方もいるかもしれません。
実際には、いくつかの理由があります。
- 作られた時期が古く、刻印を入れていない
- 海外で作られた品で、その国の刻印の決まりが日本と違う
- デザインの都合で、刻印を入れる場所が無い
- サイズ直しや修理で、刻印の部分が削られた
- ナゲット(自然の金の粒)を使ったジュエリーなど、刻印を入れにくい
おたからやのコラムでも、刻印が無い理由として、製造時期が古いこと、製造国の決まり、デザイン上の理由、修理・加工の影響が挙げられています。
日本ジュエリー協会の規定にも、アンティークジュエリー、歴史的なジュエリー、ナゲットを用いたジュエリーには本体に品位が刻印されていないものがある、と書かれています。

刻印の無い理由はさらに金に刻印がないのはなぜ?で詳しくまとめています。
K18の文字が無く、ホールマークだけの品もある
もう1つ知っておきたいのが、K18などの文字が無くても、造幣局のホールマークだけが入っている品がある点です。
日本ジュエリー協会の規定では、造幣局の品位証明刻印がある金製品は、品位の表示を略すことができるとされています。
この場合、旗の形の日の丸と、ひし形の中の「750」などが品位を表す刻印になります。
海外では刻印の決まりが国によって違います
海外の品は、作られた国の決まりによって刻印の入り方が変わります。
| 国・地域 | 刻印の決まり(公的な資料より) |
|---|---|
| イタリア | 国内で作って売る貴金属製品には、千分率の品位と識別マーク(星・番号・県の略号)を刻印する決まり |
| イギリス | スポンサーズマーク、品位マーク、検査所のマークの3つがホールマークの必須の要素 |
| スイス | 国内で売る貴金属製品には、千分率の法定品位と登録した責任マークの表示が必要 |
| 中国 | 国家標準で、金の飾りに「足金」などの字印を打つことを定めている |
| 台湾 | 金の飾りは商品標示法の標示義務から除外されている |
このように、刻印を法律で求める国もあれば、表示の義務から外している地域もあります。
海外で買った品に刻印が無い、見慣れない表記しか無い、ということも起こるわけです。
国ごとの刻印は海外の金の刻印一覧で確認できます。
よくある相談:金なら刻印があるはず?
Yahoo!知恵袋には、「金なら刻印があるはず」と考えて迷っている相談がいくつも寄せられています。よくある3つに答えますね。
相談1:金のアクセサリーには、どれにも刻印がある?
色や重さ、やわらかさから見て金に思えるのに、刻印が無いという相談です。
ここまでのとおり、刻印が無い金製品はあります。
ただ、色や重さの感覚だけで金と決めるのも難しいので、最後は店で品位を測ってもらうのが確実です。
相談2:遺品の金製品は、全部K18やK24と刻印されている?
亡くなった両親の遺品に指輪やネックレス、ブローチがあり、刻印の有無で金か判断できるのか、という相談です。
『刻印が無いから、これはただのアクセサリーかな』と決めてしまうのはもったいないです!古い品ほど刻印が無いこともあるので、刻印が無い品も捨てずに分けておきましょう。
買取大吉も金ページで、国内で作られている金製品には刻印の付いているものがほとんどだが、昔の品や海外の品には刻印の無いものも少なくない、と説明しています。
相談3:金縁のメガネには、どこかに刻印があるはず?
メガネのフレームにも素材の表示が入っていることはありますが、無い品もあります。
ただ、メガネは金以外の部品も多い品です。RE:TANAKAは時計やメガネについて、付属品を除いた貴金属部分だけの状態で品種と品位が特定できれば、買い取れる場合があると案内しています。
刻印が無い品は、どうやって金かどうか確かめればいいんでしょう?
自宅でできるのは磁石と重さまでにして、あとは店の機械で測ってもらうのがおすすめです。手を加えずに持ち込むのがポイントですよ。
刻印の無い金製品を確かめる方法
刻印が無い品を自宅で確かめるなら、磁石に付くかと、重さを見るところまでにしておきましょう。品位を確かめるのは、蛍光X線分析装置や比重計を使う店の検査です。
| 確かめ方 | どこでやるか | 分かること |
|---|---|---|
| 磁石に近づける | 自宅 | 強く付くなら、金以外の金属が使われている手がかりになる |
| 重さを量る | 自宅 | 査定の時の目安になる |
| 蛍光X線分析 | 店 | 金やプラチナの含有量を、品物を傷つけずに測る |
| 比重の測定 | 店 | 金塊やインゴットなど、水に浸せる品の純度を測る |
おたからやは、刻印のない金・貴金属でも査定・買取が可能で、専用の蛍光X線分析装置で金やプラチナの含有量を測っているとしています。
金かどうか確かめようと、削ったり、薬品をかけたり、火であぶったりするのはやめておきましょう。品物に傷が付いて価値が下がりますし、危ないこともあります。
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刻印の読み方に迷ったら、査定で確かめる
刻印が読めない金や刻印の無い金も、店頭で品位と重さを確かめてもらえます。出張査定も選べるので、金額と内訳を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
刻印の無い金製品を持ち込む時は、店に「刻印が無いのですが、品位を測ってもらえますか」と伝えてみてください。
扱いは店ごとに違うので、刻印の無い品も見てもらえるかを先に確認しておくと安心です。

刻印の無い金について全体を知りたい方は刻印なしの金とは、刻印の見方全体は金の刻印の見方ガイドも参考にしてみてください。
よくある質問
刻印が無い金は偽物ですか?
刻印が無いだけで偽物とは言えません。造幣局のホールマークは任意の制度で、古い品や海外の品には刻印の無いものもあります。品位は店の検査で確かめてもらいましょう。
日本では金製品に刻印を入れることが法律で決まっていますか?
刻印を法律で義務づけた規定は、この記事の調査では確認できていません。造幣局のホールマークは任意の制度で、日本ジュエリー協会の表示規定は業界の自主的な基準です。
刻印が無い金でも売れますか?
刻印のない金でも、蛍光X線分析装置などで品位を測って査定・買取している店があります。インゴットは刻印や番号が確認できないと断られる場合があるので、別に確認しておきましょう。
刻印があれば、本物の金だと言えますか?
刻印は手がかりですが、それだけで本物とは言い切れません。最後は店で品位を測ってもらうのが確実です。
まとめ
- 金製品には刻印が無いものもある。造幣局のホールマークは任意の制度で、市販品にもマークの無い製品がある
- 日本ジュエリー協会の表示規定は業界の自主的な基準。刻印を法律で義務づけた規定はこの記事の調査では確認できていない
- 古い品、海外の品、デザインの都合、修理での削れなどで刻印が無いことがある
- 海外は国によって決まりが違い、刻印を求める国も、表示の義務から外す地域もある
- 刻印の無い品は、自宅では磁石と重さまでにして、店で品位を測ってもらう






