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指輪の内側やネックレスの留め具に、小さな文字や数字が打たれているのを見つけた。でも、それが何を意味するのか分からない、という方は多いはずです。
結論から言うと、金の刻印は「純度」「メッキや張りの記号」「色や検定のマーク」の3種類に分けて読むと、ほとんど迷わなくなります。
この記事は、日本ジュエリー協会(JJA)の表示規定と造幣局の区分をもとにした金の刻印一覧です。手元の品物と見比べながら読んでみてください。
母の引き出しから出てきたネックレスに「K18」、別の指輪に「750」とあります。種類が違うんでしょうか?
実はどちらも18金を表す書き方なんです。表し方が「K表示」か「千分率」かの違いなので、下の早見表で並べて見てみましょう。
金の刻印にはどんな種類がある?まず3つに分けて見る
金製品の刻印は、①純度(K18・750など)②メッキ・張りの記号(GP・GFなど)③色やマーク(WG・ホールマークなど)の3つに分けられます。1つの品物に2つ以上が並んで打たれていることもよくあります。
例えば「K18WG」なら、純度のK18と色のWGが続けて打たれた形です。
「K18GP」なら、K18の後ろにメッキの記号GPが付いています。前半だけを見て「18金だ」と読んでしまうと、意味が大きく変わってしまうんですね。
| 種類 | 刻印の例 | 何を表すか |
|---|---|---|
| 純度の刻印 | K24・K18・750・Au750・純金 | 金がどれだけ含まれているか |
| メッキ・張りの記号 | GP・WGP・GIP・GF・RG | 表面だけに金を付けた素材か |
| 色の記号 | WG・YG・PG・GRG | 金合金の地金の色 |
| 検定・証明のマーク | 日の丸とひし形の中の数字 | 造幣局が品位を証明した印 |
| メーカーや工房の記号 | 社名・ロゴ・英字 | 作った会社や販売元 |

刻印の読み方を順番に知りたい方は、金の刻印の読み方で、どこから読めばいいかを詳しく書いています。
全体像は金の刻印の見方ガイドにまとめているので、あわせてどうぞ。
純度の刻印一覧|K表示と千分率の早見表
金の純度の刻印には、24分率の「K表示」と、1000分率の「千分率」の2つの書き方があります。K18と750は同じ品位を表しています。
『Kの数字と3けたの数字、どっちが正しいの?』と迷いますよね。
どちらも正しい書き方です。JJAの表示規定には、K表示と千分率の対応が次のように載っています(JIS H6309:2022の区分)。
| K表示 | 千分率 | 呼び方の例 | 確かめたいこと |
|---|---|---|---|
| K24 | 999 | 24金・純金 | 後ろにGPなどの記号が無いか |
| K22 | 916 | 22金 | 海外製なら国の表記も見る |
| K20 | 833 | 20金 | 古い品なら835の刻印もある |
| K18 | 750 | 18金 | 後ろの英字やメッキ記号 |
| K14 | 585 | 14金 | 14Kのような後ろ置きか |
| K10 | 416 | 10金 | 417と打たれた品もある |
| K9 | 375 | 9金 | 海外製に多い表記か |
| K8 | 333 | 8金 | 金製品と呼べる下限の品位 |

千分率の刻印で迷いやすいところ
千分率は「1000のうち金がいくつか」を表す数字です。750なら、1000のうち750が金という意味になります。
JJAの規定では、千分率の数字だけで表すこともでき、「Au750」のように金の元素記号を付けるのが望ましいとされています。
10金の千分率は、JIS H6309と造幣局では「416」、国際規格のISO 9202:2019では「417」です。どちらの数字が打たれていても、10金を指す書き方と考えて大丈夫です。
古い品物に「1000」と打たれていることもあります。JJAの規定では、純度の表示に1000を使ってはならないとされ、造幣局も2012年から純金を「999」と表示しています。
ただ、造幣局によると、改正前に受け付けた「1000」の表示と「999」は、証明している品位は同じです。古い品の「1000」を見て慌てなくていいんですね。
K18と18Kの違い
JJAの規定には「海外では、18Kのように、Kを数値の後ろに表示することがあるが、原則的にはKは数値の前に置く」とあります。
数字の後ろにKがある刻印は、18KとK18の違いで詳しく扱っています。
「[H]」「中空」が添えられた刻印
純度の刻印の横に「[H]」や「中空」と打たれていることがあります。JJAの規定では、中が空洞の製品に付ける表示とされています。
例えば「Au750[H]」「K18[中空]」のような形です。見た目のわりに軽く感じる品物でも、この表示があれば作りの違いと分かります。
内部に別の素材を詰めた製品には「[weight]」または「[W]」と表示する決まりもあります。
漢字の刻印と「金製」の表示
漢字で打たれた刻印にも決まりがあります。JJAの規定では「金」または「金製」とだけ表示して品位を書かない場合、品位は999でなければならないとしています。
「純」の字は、999以上の純度の製品に使えるとされています。つまり「純金」は999以上の金を指す表示です。
| 漢字の刻印 | JJA規定での意味 |
|---|---|
| 純金 | 999以上の金 |
| 金・金製(品位の数字なし) | 品位999でなければならない |
| 純銀 18金張り | 純銀の台に18金の板を質量比で張った素材の表示例 |
検索では「金性」という言葉も見かけますが、この記事では公的な資料で使われている「品位」という言葉で説明しています。
24金の刻印は24金の刻印の見方、18金は18金の刻印の種類、14金は14金の刻印で、1つずつ掘り下げています。
GP・GF・HGEは何の記号?メッキ・張りの刻印一覧
純度の刻印の後ろに「GP」「GF」などの記号があれば、表面だけに金を付けた素材です。K18GPは18金ではなく、18金の色のメッキと読みます。
『K18って書いてあるから18金でしょ?』と思ってしまう方も多いはずです。
ここが大事なところです。JJAの規定では、めっきや張りの記号は貴金属の表示に続けて打つとされています。後ろに付いた記号まで読んでから判断しましょう。
| 記号 | 意味 | 出どころ |
|---|---|---|
| GP | 金めっき | JJA規定 |
| WGP | ホワイトゴールドめっき | JJA規定 |
| PGP | ピンクゴールドめっき | JJA規定 |
| GIP | 金イオンプレーティング | JJA規定 |
| GF | 金合金を質量比20分の1以上張った素材 | JJA規定 |
| RG | 金合金を質量比20分の1未満張った素材(Rolled Gold) | JJA規定 |
| RGP | 金層が重さの40分の1以上の張り(Rolled Gold Plate) | 米国FTCガイド |
| GEP | 電気めっきで純金換算0.175ミクロン以上 | 米国FTCガイド |
| HGE | 電気めっきで純金換算2.5ミクロン以上 | 米国FTCガイド |
「1/20」「RG」の読み違いに注意
GFの「1/20」は、金の厚みではなく材料の質量比です。JJAの規定にも「金張りの数値は、厚みではなく材料の質量比を表している」とはっきり書かれています。
もう1つ多いのが「RG」です。ローズゴールドの略だと思われがちですが、JJAの規定ではRolled Goldという張りの記号です。
- K18GPを18金と思い込む
- 1/20を「20分の1ミリの厚さ」と読む
- RGをローズゴールドと読む
- HGEを18金の一種と考える
SN・NSや「1M」「3M」のような記号
金のアクセサリーには、ここまでの一覧に無い記号が打たれていることもあります。
例えば「SN」「NS」は、JJAの規定にも造幣局の区分にも載っていない記号です。公的に決まった意味は確認できません。
おたからやのコラムでは「SN/NS刻印だけのアクセサリーは金含有量がほぼ無い」と説明しています。貴金属としての評価は店の検査で確かめてもらうのが確実です。
「K18 1M」のような数字とMの記号も、公的に決まった意味は確認できません。JJAの規定には、めっきの厚みを「GP 3μm」のようにμmの数値で添える書き方が示されています。
メッキや張りの記号は金メッキ・金張りの刻印一覧で、さらに細かく分けています。
WG・PGやPt900とK18はどう読む?色とコンビの刻印
WGやPGは、金合金そのものの色を表す記号です。メッキの記号ではないので、K18WGは18金のホワイトゴールドと読みます。
JJAの規定では、カラーゴールドの名前は地金本体の色で付けるとされています。表面のめっきの色で名乗ることはできません。
| 記号 | 名称 | 刻印の例 |
|---|---|---|
| WG | ホワイトゴールド(白色金) | K14WG・Au585WG |
| YG | イエローゴールド | K18YG・Au750YG |
| GRG | グリーンゴールド(青金) | K18GRG・Au750GRG |
| PG | ピンクゴールド | K18PG・Au750PG |
| RHP | ロジウムめっき | K18 RHP・Au750 RHP |
『白金って書いてあるけど、ホワイトゴールドのこと?』という疑問もよく聞きます。
造幣局は「ホワイトゴールドを日本語に直訳すると『白金』となりますが、本来の白金はプラチナのこと」と説明しています。白金とホワイトゴールドは別の金属なんです。
指輪の内側に「Pt900」と「K18」が両方打たれています。どういう意味ですか?
プラチナと18金を組み合わせたコンビの指輪だと読めます。JJAの規定では、素材ごとにそれぞれの品位を表示するとされているんです。
コンビの品物は、プラチナの部分に「Pt900」、金の部分に「Au750」のように、素材ごとに打つのが基本です。
部位ごとに打てない時は、打てる場所にスラッシュで区切るなどして並べる書き方も認められています。
造幣局のホールマークと日本の品位区分
日の丸とひし形の中の数字は、造幣局が品位を証明した「ホールマーク」です。K18などの文字の刻印は造幣局の証明記号ではありません。
造幣局は、製造や販売をしている事業者の依頼を受けて品位の試験を行い、合格した製品に証明記号を打っています。これがホールマークです。
この制度は任意なので、マークの無い製品も市販されています。造幣局自身が「市販されている貴金属製品にはマークのない製品もあります」と案内しています。
| 区分 | 造幣局の品位区分(千分率) |
|---|---|
| 金製品 | 999・916・750・585・416・375 |
| 白金(プラチナ)製品 | 999・950・900・850 |
| 銀製品 | 999・950・925・900・800 |
| 金と白金のコンビ製品 | 999/999・750/999・750/950・750/900・750/850 |
「835」「625」「500」の区分は2012年4月以降に廃止されましたが、これらのホールマークが入った製品も、品位が証明されたものとして扱ってよいと造幣局は案内しています。
2012年に変わった数字の表し方
造幣局のホールマークは、2012年4月以降に受け付けた製品から、ISO 9202とJIS H6309に準じた表示に変わりました。
純金は「1000」から「999」へ、22金は「917」から「916」へ、10金は「417」から「416」へ表示が改められています。造幣局は、表示の方法が変わっただけで品位は変わらないと説明しています。
日本の金の刻印の種類をまとめると、JJAの表示規定にあるK表示と千分率、めっきや色の記号、そして造幣局のホールマークの3本立てになります。
ひし形のマークの見方は金のホールマークとはで、図柄の読み方から説明しています。
海外の金の刻印はどう書かれている?国ごとの表記
海外では、千分率の数字に国の検査マークや製造者の記号を組み合わせる書き方が多く見られます。国によって品位の区分も刻印の決まりも違います。
海外で買った品や輸入品だと、見慣れないマークが並んでいて戸惑いますよね。
主な国の書き方を、各国の法令や公的機関の公開情報をもとに表にしました。
| 国・地域 | 主な品位の表記 | よく見るマークや記号 |
|---|---|---|
| イギリス | 375・585・750・916・990・999 | 製造者マーク、品位マーク、検査所マーク(任意で王冠) |
| イタリア | 750・585・375(法定品位) | 星と番号と県の略号を入れた識別マーク |
| フランス | 999・916・750・585・375 | 国の保証刻印(750は鷲の頭) |
| スイス | 750・585・375など | 責任マーク(時計ケースには聖ベルナール犬の頭) |
| アメリカ | 14K・14Kt.など | 品位の刻印に添える商標や名前 |
| 中国本土 | 足金・Au750など | 足金は990以上の呼び名 |
| 香港 | 足金・Au750など | 足金は999以上の呼び名 |
| インド | 22K・916など | BISマークと6けたのHUID |
ホールマーキング条約の加盟国では、天秤の図柄の「共通管理刻印(CCM)」が使われています。
条約で認められた金の名目品位は、375・417・585・750・800・916・990・999です。
「足金」は、中国本土では990以上、香港では999以上を指す呼び名です。表記が同じでも、国が違えば中身の基準が違うことがあります。
例えばイギリスでは、製造者マーク・品位マーク・検査所マークの3つがそろって初めてホールマークになります。ロンドンの検査所の印は豹の頭です。
イタリアの識別マークは、星と事業者番号と県の略号を枠で囲んだものです。刻印の中に星と数字が並んでいたら、この識別マークの可能性があります。
国ごとの詳しい読み方は、海外の金の刻印一覧でまとめています。
よくある相談|金の刻印の種類について
シルバーやプラチナ、金のアクセサリーに打たれる刻印を、知っている限り教えてほしいです。
金・銀・プラチナでは使う記号が違うんです。元素記号と品位の数字を組み合わせるのが基本なので、表で並べてみますね。
貴金属の刻印をまとめて知りたい、という相談はとても多いです。
JJAの規定では、元素記号は金がAu、銀がAg、プラチナがPt、パラジウムがPdです。プラチナには昔Pmという記号も使われていましたが、今は使われていません。
| 金属 | 記号 | 刻印の例 |
|---|---|---|
| 金 | Au・K | Au750・K18・750 |
| プラチナ | Pt | Pt900・Pt850 |
| 銀 | Ag・SV・SILVER | Ag925・SV925・Sterling |
| パラジウム | Pd | Pd950・Pd500 |
銀の場合、JJAの規定では「SV」「SILVER」だけを打つなら925以上の純度でなければならないとされています。
「金製品の刻印には何種類ある?」という相談
『調べるほど種類が多くて、覚えきれない』という声もよく聞きます。
例えば、指輪の内側に「Pt900」、外側の金色の部分に「K18」と別々に打たれていたら、どう読むか迷いますよね。こういう時ほど、1つずつ3分類に当てはめていくと落ち着いて読めます。
覚える必要はありません。冒頭の3分類に当てはめて、純度の数字を見つけたら、その後ろに記号が続いていないかを見る。この順番だけで十分です。
- 純度の数字(K18・750など)を探す
- 数字の後ろにGP・GFなどが続いていないか見る
- WG・PGなど色の記号かどうか確かめる
- 日の丸とひし形のマークがあるか探す
- 読めない記号はメモか写真に残す
刻印を読んだ後の進め方
刻印が読めても、それだけで純度が決まるわけではありません。RE:TANAKAも、まず刻印を目視で確かめ、そのうえで蛍光X線の検査装置で品位を判定すると案内しています。
刻印が読めない時や、メッキかどうか分からない時は、店で品位と重さを確かめてもらいましょう。
- 刻印の写真を撮り、読める文字をメモしておく
- 純度ごとに品物を分けておく
- 磨いたり削ったりせず、そのままの状態で持っていく
- 店で品位と重さを確かめてもらい、内訳を聞く
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刻印の読み方に迷ったら、査定で確かめる
刻印が読めない金や刻印の無い金も、店頭で品位と重さを確かめてもらえます。出張査定も選べるので、金額と内訳を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
店に持っていく時は「刻印が読めないものもあるので、品位ごとの内訳も教えてください」と伝えておくと、話がスムーズです。
自宅で確かめるなら、磁石を近づけることと、重さを量っておくことまでにしておきましょう。削る・薬品を使う・火であぶるといった方法は、品物に傷が付いて価値が下がるうえに危ないので勧めません。
よくある質問
K18と750の刻印は同じ意味ですか?
はい、どちらも18金を表す書き方です。K18はK表示、750は千分率の表記で、JJAの規定でもK18と750は対応する品位として並んでいます。
金の刻印は日本と海外で種類が違いますか?
違います。日本ではK表示と千分率が多く、海外では千分率の数字に国の検査マークや製造者の記号を組み合わせる書き方がよく見られます。国ごとに品位の区分も違います。
刻印が無い金製品は金ではないのですか?
そうとは限りません。造幣局のホールマークは任意の制度で、JJAの規定にもアンティークなどには品位の刻印が無いものがあると書かれています。店の検査で確かめてもらいましょう。
K18GPは18金として扱われますか?
いいえ。GPは金めっきの記号なので、18金ではなく、表面に金を付けたメッキの品物と読みます。査定で扱えるかどうかは店ごとに違います。
まとめ
- 金の刻印は純度・メッキや張りの記号・色やマークの3種類に分けて読む
- K18と750、K24と999のように、K表示と千分率は同じ品位を表す
- GP・GFなどが後ろに付けば、表面だけに金を付けた素材
- 日の丸とひし形の数字は造幣局のホールマークで、任意の制度
- 海外は国ごとに品位の区分とマークが違う
- 最後は店の検査で品位と重さを確かめてもらう







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