当サイトの記事は、造幣局・国税庁・消費者庁など公的機関の情報、日本ジュエリー協会の表示規定、田中貴金属工業の公表価格、各買取店の公式情報、海外の公的機関の公開情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金価格・買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。
買取店で金のネックレスを見てもらったら、機械に入れて数字が出てきた。そんな経験をすると、あの機械で何を測っているのか気になりますよね。
結論から言うと、あれは蛍光X線分析という方法で、金の品物を傷つけずに、含まれている金属の割合を測るものです。刻印は手がかりで、最終的な品位はこうした店の検査で確かめます。
この記事では、蛍光X線で金を調べる仕組み、K18なのに純度が低く出た時の考え方、メッキや金張りの品の結果の読み方をお伝えします。
K18と刻印された指輪を店で測ってもらったら、思ったより低い数字が出ました。刻印がうそだったということですか?
数字だけで決めるのは早いんです。どこを測ったのか、何を表す数字なのかを聞くと、理由が見えてくることが多いですよ。
蛍光X線分析とは?先に結論
蛍光X線分析は、品物にX線を当てて、中の金属から返ってくる光のようなものを読み取り、どの金属がどれくらい含まれているかを測る方法です。品物を削ったり溶かしたりせずに測れるのが特長です。
買取店の公式サイトにも、蛍光X線を使った検査がはっきり書かれています。
| 店 | 公式の記載 |
|---|---|
| RE:TANAKA | 専用の蛍光X線検査装置で正確な品位を判定 |
| おたからや | 専用の蛍光X線分析装置で金やプラチナの含有量を科学的に測定 |
RE:TANAKAは、最初に専門の教育を受けた係員が刻印を目視で確かめ、そのうえで装置で品位を判定すると案内しています。刻印と機器の両方で見ているんですね。
おたからやは、刻印の無い金でも蛍光X線分析装置で金の含有量を測って査定すると案内しています。

刻印・比重・蛍光X線の違い
金の確かめ方はいくつかあります。それぞれで分かることを並べてみましょう。
| 確かめ方 | 分かること | 気をつけること |
|---|---|---|
| 刻印 | 表示された素材と品位 | 表示が正しいかは別に確かめる |
| 比重 | 純金に近い重さか | 石付きや中空の品は誤差が出る |
| 蛍光X線 | 含まれる金属の割合 | 測った場所の結果になる |
比重の測り方は金の比重で本物を見分ける方法で紹介しています。
蛍光X線は「外から」測る方法
ここが大事なところです。蛍光X線は品物を壊さずに外から測るので、測った場所の金属の様子が結果に出ます。
ふつうのK18の品のように、中まで同じ合金でできていれば、外から測っても品位の手がかりになります。一方で、表面と中身の素材が違う品は、結果の読み方に注意が必要なんです。
メッキや金張りの品は「表面と中」を分けて考える
金メッキや金張りの品は、表面に金が付いていて、中は別の金属です。JJAの規定でも、めっきの表示は最表面の皮膜金属を表すとされています。
おたからやは、金メッキ製品について、蛍光X線分析装置でメッキ層の厚みと金の含有量を傷を付けずに測ると案内しています。メッキの品は、そうした見方で調べる必要があるということですね。
- K18GPなど、GPの付いた金めっきの品
- K18GFなど、GFの付いた金張りの品
- K18にロジウムめっきをした品(JJAの表示例はK18 RHP)
- 中に別の素材を入れた品(JJAの表示はWまたはweight)
刻印にこうした記号がある時は、店で「表面だけの結果か、中まで同じか」を聞いてみてください。K18GFの刻印の意味はK18GFとはで紹介しています。
K18なのに純度が低く出た時は?
『750と刻印があるのに、低い数字が出た』という方も多いはずです。実は、考えられる理由はいくつかあります。
まず、刻印の意味を確かめておきましょう。JJAの規定では、品位は「最低含有率」のことで、Au750なら金が1000分の750以上833未満の品とされています。刻印どおりなら、75%を下回らないはずなんですね。
低い数字が出たからといって、すぐに「偽物」「刻印がうそ」と決めつけないでおきましょう。測った場所や表示の仕方を聞くと、理由が分かることもあります。
考えられる理由
| 考えられること | なぜ数字が変わるか | 店で聞くこと |
|---|---|---|
| 測った場所 | つなぎ目や留め具など、別の素材の部分の可能性 | 「どこを測りましたか」 |
| 表面のめっきや汚れ | 表面の状態が結果に出る | 「表面だけの結果ですか」 |
| 表示の意味 | 数字が割合か品位の区分か | 「この数字は何を表していますか」 |
| 刻印と中身の違い | 刻印どおりの純度が無い品もある | 「品位は何と判断しましたか」 |
測った場所については、造幣局の品位証明でも、接合用のろうの品位が本体と同じでない製品は検定できないとされています。部品やつなぎ目の素材が違うことは、実際にあるんです。
刻印と中身の違いについては、大黒屋が、数字の後ろにKが付く海外製の刻印は純度が表示より低い場合があると説明しています。おたからやも、東南アジア製のアトK表記の品は刻印どおりの純度が無い場合もあるとしています。
刻印を見る時の注意は18金の刻印があっても偽物はある?で詳しく扱っています。
結果に納得できない時は、ほかの店でも見てもらっていいんですか?
もちろん大丈夫です。店ごとに使う機器や測り方は違うので、別の店の結果も聞いて、納得してから決めましょう。
査定で結果の説明を聞くのが大事
蛍光X線の結果は、自分では読み解きにくいですよね。だからこそ、店で説明を聞きながら決めるのが一番安心なんです。
- どこを測ったか、何か所測ったか
- 出た数字は割合か、品位の区分か
- 品位は何と判断したか
- 留め具など、金として数えない部分はあるか
- その品位での1gあたりの金額と重さ
本物のK18と判断されれば、重さで値段が付きます。田中貴金属のRE:TANAKAが2026年10月20日17:00に発表したK18のリサイクル価格は、1gあたり15,214円(税込・手数料込み)でした。記事執筆日時点の参考値です。
例えば10gのK18のネックレスなら、152,140円の計算になります。自宅の道具では品位までは分からないので、こうした機器のある店で見てもらう意味は大きいですよ。
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刻印の読み方に迷ったら、査定で確かめる
刻印が読めない金や刻印の無い金も、店頭で品位と重さを確かめてもらえます。出張査定も選べるので、金額と内訳を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
店では、こんなふうに伝えると話が早いです。
「刻印はK18なのですが、品位を測って、結果の数字の意味も教えてもらえますか?」
おたからやは査定料・鑑定料はかからないと案内しています。結果を聞いてから売るかどうか決めて大丈夫です。店での流れは金の刻印を確かめてから査定に出すで、確かめ方全体は金の本物の見分け方で、刻印の基本は金の刻印の見方ガイドで紹介しています。

よくある相談|蛍光X線の結果で知恵袋に多い疑問
Yahoo!知恵袋にも、店で測った金の純度についての相談が寄せられています。代表的なものを3つ取り上げますね。
K18 750の指輪が「純度68」と言われた
K18と750の刻印がある指輪を店で見てもらったら、純度が68しかないと言われた、という相談です。
刻印どおりのK18なら、金は75%以上のはずです。68という数字が出た時は、どこを測ったのか、ほかの場所も測るとどうなるかを聞いてみてください。
それでも結果が変わらない時は、店がその品位をどう判断したかを確かめて、納得できなければ別の店にも相談してみましょう。
18金のネックレスが「17」と表示された
18金のネックレスの純度を店で調べてもらったら、17と表示された、という相談もあります。
店の相場表には、17金(K17)の欄を設けているところもあります(おたからやの相場表など)。出た数字が割合なのか、品位の区分を表しているのかで意味が変わるので、その場で聞いてみるのが確実です。
K18GFは蛍光X線でK18と出てしまう?
K18GFの品を蛍光X線で測ると、K18の数字が出てしまうのか、という相談です。
GFはJJAの規定では金張りの記号で、表面に金合金の板を張った素材です。表面を測れば金の数字が出ることもあり得ますが、中まで18金というわけではありません。
おたからやは、メッキの品ではメッキ層の厚みも測ると案内しています。GFの品は「金張りとしてどう見るか」を店に聞いてみてください。
よくある質問
蛍光X線分析で金の品物は傷みますか?
蛍光X線分析は、品物を削ったり溶かしたりせずに測る方法です。おたからやも、金メッキ製品のメッキ層を傷を付けずに測ると案内しています。
刻印が無い金でも蛍光X線で測れますか?
おたからやは、刻印の無い金でも蛍光X線分析装置で金の含有量を測って査定すると案内しています。店によって扱いが違うので、事前に聞いておくと安心です。
蛍光X線だけ受けて、売らなくても大丈夫ですか?
店によって違います。RE:TANAKAは、買取を前提に鑑定するため品位の鑑定だけの依頼は受けていないと案内しています。
自宅で蛍光X線のように調べる方法はありますか?
自宅で品位まで調べるのは難しいです。刻印・磁石・比重で手がかりを集めて、最後は機器のある店で確かめてもらいましょう。
まとめ
- 蛍光X線分析は、金の品物を傷つけずに含まれる金属の割合を測る方法
- RE:TANAKAやおたからやは、蛍光X線の装置で品位を確かめると案内している
- 外から測るので、メッキや金張りの品は表面と中身を分けて考える
- 純度が低く出たら、測った場所と数字の意味を店で聞いてから判断する






