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手元のネックレスに「K18」と打ってあるのに、店で「メッキですね」と言われた。そんな話を聞くと、18金の刻印があっても偽物はあるのか、不安になりますよね。
結論から言うと、18金の刻印は大事な手がかりですが、刻印があるだけで本物とは言い切れません。刻印は作った会社や売った会社が入れる表示で、中身を確かめるのは店の検査だからです。
この記事を読むと、刻印の種類ごとの意味と、刻印を見る時に気を付けたいこと、本物か確かめる方法が分かります。
フリマで買ったブレスレットに「K18」とあります。刻印って、簡単にまねできそうな気もして心配です。
その心配はもっともなんです。刻印は手がかりのひとつとして読んで、最後は店の機械で確かめる、という順番で考えてみましょう。
18金の刻印があっても偽物はある?先に結論
K18や750の刻印は、品物に表示された素材と品位を示すものです。造幣局は「K18、Pt900などの記号は造幣局の証明記号ではありません」と書いていて、刻印そのものが中身を保証しているわけではありません。本物かどうかは、店の蛍光X線分析や比重計で確かめましょう。
『刻印があるなら、ちゃんとした品なんじゃないの?』と思いますよね。
もちろん、刻印どおりの本物の品がほとんどです。ただ、刻印と中身がずれている品があることは、買取店自身も案内しています。
例えば、祖母の形見のネックレスを整理している人の場合、K18の刻印を見つけて安心することが多いはずです。
それで大丈夫なことがほとんどですが、売る前に店で品位を確かめておけば、もっと安心して手放せますよね。
この記事では、刻印を「疑う」のではなく、「手がかりとして正しく読む」ことを目指します。
刻印で分かること・分からないこと
| 刻印を見て分かること | 刻印だけでは分からないこと |
|---|---|
| 表示された素材(金・プラチナなど) | 本当にその品位の金か |
| 表示された品位(K18・750など) | 中まで同じ素材か |
| メッキや金張りの記号の有無 | 誰がいつ刻印を打ったか |
| 造幣局のホールマークの有無 | ホールマークの無い品の品位 |
刻印は「何が書いてあるか」までは教えてくれます。でも、「書いてあることが正しいか」は教えてくれないんです。
K18の刻印は誰が打つ?国の証明ではない
18金の刻印を見る前に、知っておきたいことがあります。それは、刻印を誰が入れているかです。
K18・750は作った会社や売った会社の表示
日本ジュエリー協会(JJA)の表示規定は、業界団体が決めた自主的な基準です。ジュエリーには、主な貴金属の種類と品位を本体に表示するよう定めています。
つまり、K18や750の刻印は、作った会社や売った会社が入れる表示なんです。
造幣局も、「K18とだけ刻印のある金製品は、造幣局で品位を証明したものではありません」と書いています。
刻印から「誰が打ったか」は分からない
JJAの規定では、表示の方法として打刻・彫刻・レーザー・印刷が挙がっています。どれも、長く使っても読めるように入れることになっています。
ただ、K18の文字そのものには、誰がいつ入れたかの情報はありません。刻印を見るだけで、作った会社や打った時期まで分かるわけではないんです。
ここが、刻印だけで本物と言い切れない一番の理由です。
造幣局のホールマークは任意の制度
一方、日の丸とひし形の中の数字のマークは、造幣局が品位を試験して、合格した品に打つホールマークです。
ただ、造幣局は「このマークは任意の制度として設けられています」と書いています。依頼できるのは、登録した製造・販売の事業者です。
そのため、ホールマークの無い本物の品はたくさんあります。ホールマークが無いだけで偽物とは言えません。ひし形のマークの読み方は金の刻印のひし形マークで扱っています。
18金の刻印の種類と意味
18金の刻印にはいくつか種類があります。刻印の種類ごとに、誰の表示か、どこに気を付けるかを並べました。
| 刻印 | 意味 | 誰の表示か | 気を付けること |
|---|---|---|---|
| K18 | 18金(750) | 作った会社・売った会社 | 後ろに記号が続かないか |
| 750・Au750 | 18金の千分率の表示 | 作った会社・売った会社 | 後ろに記号が続かないか |
| 18K | Kが後ろの18金の書き方 | 作った会社・売った会社 | 海外製は品位を測る |
| 日の丸とひし形の750 | 造幣局が品位を証明 | 造幣局 | 数字を読む |
| K18GP・750GP | 18金の金めっき | 作った会社・売った会社 | 中は別の金属 |
| K18GF・1/20K18GF | 18金の金張り | 作った会社・売った会社 | 中は別の金属 |
| 18KHGE | 金の電気めっき(アメリカの表示) | 作った会社・売った会社 | 中は別の金属 |
JJAの規定では、Kは原則として数字の前に置き、18Kのように後ろに置くのは海外で使われることがある書き方だとしています。
K18の刻印があってもメッキと言われるのはなぜ?
『K18って書いてあるのに、なぜメッキと言われるの?』という相談は少なくありません。
よくあるのは、刻印の一部だけを読んでいるケースです。
質屋で、18Kと刻印のあるブレスレットをメッキと言われました。刻印が偽物ということですか?
まずは刻印の後ろに、小さな記号が続いていないか見てみましょう。それが無ければ、刻印と中身がずれていた可能性も考えられます。
後ろの記号を見落としている
一番多いのは、18Kや750の後ろに、GPやGF、HGEなどの記号が続いているケースです。
JJAの規定では、GPは金めっき、GFは金合金の質量比20分の1以上の金張りの記号です。HGEはアメリカの表示で、電気めっきを示します。
刻印はとても小さいので、数字だけ読んで記号を見落とすことがあるんです。ルーペで、数字の右側までしっかり見てみてください。
海外製で刻印どおりの純度が無い
もうひとつは、海外製の品で、刻印どおりの純度が無いケースです。
| 店・機関 | 公式に書かれていること |
|---|---|
| 大黒屋 | 18Kのような後ろにKがある刻印は古い海外製品に多く、純度が表示より低かったり、刻印と全く違う物の場合がある |
| おたからや | 東南アジア製のアトK表記の品は、刻印どおりの純度が無い場合もある |
| インド規格局(BIS) | ホールマーク付きの品が表示より低い純度だった時の補償の仕組みを設けている |
表示と中身がずれることを前提にしたルールがある、ということですね。海外の品の刻印は、日本の品以上に「手がかり」として扱うのが安心です。
中が空洞の品や、中に別の素材を入れた品
刻印の横の小さな記号にも、意味があることがあります。
JJAの規定では、中が空洞の製品には「Au750[H]」「K18[中空]」のように表示します。中に別の素材を詰めた製品には「[weight]」や「[W]」と表示する、とされています。
こうした品は、同じ大きさでも中まで18金の品より軽くなります。『見た目より軽いから偽物かも』と感じた時は、こうした記号が無いかも探してみてください。
留め具だけ別の素材のこともある
ネックレスやブレスレットでは、刻印のある留め具と、チェーン本体の素材が違うこともあります。
JJAの規定では、引き輪のスプリングやクラスプのバネなどは、材質の表示を省いてよいとされています。一部が磁石に反応したからといって、全体が偽物とは限らないんです。
刻印の形や位置で偽物は見分けられる?
ネットには「刻印の字が太いと偽物」「位置がおかしいと偽物」といった見分け方が出てくることがあります。
結論から言うと、刻印の形や位置だけで偽物かどうかを決めることはできません。
刻印の位置や向きに決まりは無い
JJAの規定には、刻印を付ける位置の決まりがありません。表示の方法も、打刻・彫刻・レーザー・印刷と幅があります。
つまり、刻印の場所が品によって違ったり、字の形が違ったりするのは、珍しいことではないんです。
『刻印が上下逆になっているから、偽物かも』と気になる方もいるかもしれません。向きの決まりも確認できないので、向きだけで判断するのはやめておきましょう。
750の刻印の偽物の見分け方は?
750の刻印も、K18と同じ考え方です。750の後ろにGPなどの記号が無いかを読み、あとは店の検査で確かめます。
造幣局は、ひし形の中に750がある金製品はK18と同等と言える、と書いています。ただ、ひし形のマークの形をよく似せた刻印が無いとは言い切れないので、ここでも最後は検査が頼りです。
例えば、同じK18のネックレスを2本持っていて、片方は字が細く、もう片方は太く見えることがあります。
作った会社や刻印の入れ方が違えば、字の形が違うのは自然なことです。『こっちは字が太いから偽物かも』と決めつけないでおきましょう。
- 数字の後ろに、GP・GF・HGEなどの記号が続いていないか読む
- 18Kのように後ろにKがある時は、海外製の可能性も考える
- 刻印の位置や向き、字の太さだけで判断しない
- 留め具とチェーン本体で、素材が違うことも頭に入れておく
- 意味の分からない記号は、推測せずにそのまま書き写す

本物かどうかは店の検査で確かめる
刻印だけでは分からない時は、店で品位と重さを確かめてもらうのが近道です。
店では、刻印を目で見て確かめたうえで、機械で金の含有量を測ります。
| 店 | 公式に出てくる確かめ方 |
|---|---|
| おたからや | 蛍光X線分析装置、比重計(全店に完備と案内) |
| RE:TANAKA | 刻印を目視で確認し、蛍光X線検査装置で品位を判定 |
| 大黒屋 | 比重計、試金石 |
順位を付けたものではなく、公式に書かれている確かめ方を並べたものです。蛍光X線分析の仕組みは蛍光X線分析とはで扱っています。
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刻印の読み方に迷ったら、査定で確かめる
刻印が読めない金や刻印の無い金も、店頭で品位と重さを確かめてもらえます。出張査定も選べるので、金額と内訳を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
店では「K18の刻印があるのですが、本物かどうか測ってもらえますか?」と伝えれば十分です。おたからやは、金かどうか分からない場合でも無料で鑑定すると案内しています。
自宅でできるのは磁石と重さまで
自宅で試すなら、磁石に付くかと、重さを測るところまでにしておきましょう。
磁石に強く引き寄せられるなら、ほかの金属が多く使われている手がかりになります。ただ、磁石に付かないからといって、金とは言えません。
例えば、750の刻印のブレスレットが、磁石にほんの少しだけ反応したとします。
この場合、留め具のバネや、つなぎの小さな部品だけが反応していることもあります。少しの反応で偽物と決めず、どの部分が反応したかをメモして、店で相談してみてください。
削る・噛む・薬品・火で確かめる方法は、傷が付いて価値が下がるうえ、危ないこともあるのでおすすめしません。おたからやも、手を加えずそのまま持ち込むよう案内しています。
自宅での確かめ方の全体は金の本物の見分け方でまとめています。
検査の結果を聞く時のポイント
店で検査してもらったら、結果をしっかり聞いておきましょう。あとで刻印と違った理由を考える時にも役立ちます。
- 品位はいくつと出たか(K18・K14など)
- 重さは何グラムだったか
- 留め具とチェーンなど、どの部分を測ったか
- 金額がどの単価と重さで計算されたか
『そんなこと聞いていいのかな』と遠慮する必要はありません。内訳を聞いてから売るかどうか決めても大丈夫ですよ。
本物だった場合の価格の目安
刻印どおりの18金だった場合の、記事執筆日時点の参考値です。
| 品位 | 田中貴金属 RE:TANAKA リサイクル価格(2026年10月20日17:00発表・税込・手数料込み) | おたからや 参考買取相場(2026年10月20日14:00更新・税込/税抜の明記なし) |
|---|---|---|
| K18 | 15,214円/g | 17,203円/g |
例えば15gのK18のブレスレットなら、RE:TANAKAのリサイクル価格で計算すると228,210円です。
店ごとに税込・税抜や手数料の扱いが違うので、2つを並べて優劣は付けられません。実際の金額は、品位と重さを見て店が決めます。
刻印と中身が違った時はどうする?
『もし偽物だったら、どこに相談すればいいの?』と心配になる方もいますよね。
通販で買ったK18のネックレスが、店でメッキと言われました。どこに相談すればいいでしょうか?
まずは買ったお店や、取引したサービスの窓口に連絡してみましょう。話がまとまらない時は、消費生活センターの188に相談できますよ。
品質の表示に関わる法律
品物の品質を誤認させるような表示については、法律があります。
| 法律 | 関わる決まり(要旨) |
|---|---|
| 不正競争防止法 | 商品の品質や内容について誤認させるような表示をすることや、その商品を売ること等を不正競争としている |
| 景品表示法 | 商品の品質や規格を、実際よりも著しく優良であると示す表示を優良誤認表示としている |
業界団体のJJAも、規定の中で、単一金属の1000‰(純度が完全に全部その金属という表示)は化学的・理論的に存在しないため、景品表示法によれば不当な表示になる、という見方を示しています。品位の表示は、それだけ大事に扱われているんですね。
ただ、個別のケースがこれらに当てはまるかどうかは、この記事では判断できません。個別の判断は、専門家や消費生活センターに相談しましょう。法律の話は金の刻印に法律の決まりはある?で扱っています。
- 店の検査結果を、メモや書面で残しておく
- 刻印の写真と、購入時の画面やレシートを保存する
- 買ったお店や、取引したサービスの窓口に連絡する
- 話がまとまらない時は、消費生活センター(188)に相談する
手元の品を売る側になった時も
自分が持っている品をフリマなどで売る時も、刻印の考え方は同じです。
刻印がK18でも、刻印だけを根拠に「本物の18金」と書くと、あとで買った人と食い違うことがあります。店で品位を測ってもらった結果があれば、そのことを添えておくと安心ですね。
偽物を買ってしまった時の相談先は金の偽物を買ってしまったらで詳しく扱っています。

よくある相談|知恵袋で多い18金の刻印と偽物の疑問
Yahoo!知恵袋には、18金の刻印と偽物についての相談が多く寄せられています。代表的なものを3つ取り上げますね。
留め具にK18だけで、造幣局の刻印が無いのは偽物?
18金のネックレスの留め具にK18の刻印だけがあり、造幣局の刻印が無いので偽物ではないか、という相談です。
造幣局のホールマークは任意の制度なので、マークの無い本物の品はたくさんあります。K18だけの刻印は、作った会社や売った会社の表示です。
偽物とは言えませんが、本物と言い切るには店の検査が必要です。
14kと刻印されたネックレスが磁石にくっつく
14kと刻印されたネックレスを買ったら、磁石にくっつくので偽物ではないか、という相談です。
まずは、どこが磁石に反応しているかを確かめてみましょう。留め具のバネなど、一部だけ別の素材のこともあります。
チェーン本体が強く引き寄せられる時は、ほかの金属が多く使われている手がかりになります。そのままの状態で、店で品位を測ってもらいましょう。
999の刻印があってもとても安い品は偽物の可能性がある?
フリマで、999の刻印があるのにとても安い品を見つけて、刻印があっても偽物の可能性はあるのか、という相談です。
刻印があるだけで本物とは言い切れない、というのはこの記事でお伝えしてきたとおりです。ただ、値段だけで偽物と決めることもできません。
買う前なら、刻印の写真や重さ、返品の条件を出品者に確かめておくと安心です。
刻印全体の読み方は金の刻印の見方ガイドもあわせてどうぞ。
よくある質問
K18の刻印があれば本物の18金ですか?
K18の刻印は大事な手がかりですが、造幣局の証明記号ではありません。刻印だけで本物と言い切れないので、気になる時は店で品位を測ってもらいましょう。
18Kと刻印されている品は偽物ですか?
18Kは海外で使われることがあるKが後ろの書き方で、それだけで偽物ではありません。ただ、大黒屋は純度が表示より低い場合があると案内しているので、店で確かめるのが安心です。
刻印の位置がおかしいと偽物ですか?
JJAの規定には刻印の位置の決まりがありません。位置や向きだけで偽物と決めることはできません。
自宅で刻印の偽物を見分ける方法はありますか?
自宅でできるのは、刻印の後ろの記号を読むこと、磁石と重さを確かめることまでです。最後は店の検査で確かめてもらいましょう。
偽物だった時はどこに相談すればいいですか?
まずは買ったお店や取引したサービスの窓口に連絡しましょう。話がまとまらない時は、消費生活センター(188)に相談できます。
まとめ
- 18金の刻印は手がかりで、刻印があるだけで本物とは言い切れない
- K18・750は作った会社や売った会社の表示で、造幣局の証明記号ではない
- メッキと言われる時は、後ろの記号の見落としや海外製の純度のずれが多い
- 刻印の形・位置・向きだけで偽物は見分けられない
- 本物かどうかは店の検査で確かめ、刻印と違った時は窓口や188に相談する






