当サイトの記事は、造幣局・国税庁・消費者庁など公的機関の情報、日本ジュエリー協会の表示規定、田中貴金属工業の公表価格、各買取店の公式情報、海外の公的機関の公開情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金価格・買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。
ネックレスの留め金や指輪の内側に、小さなひし形のマーク。中に数字が入っていたり、英字だったり、何も読めなかったりすると、金の刻印として何を意味するのか気になりますよね。
結論から言うと、ひし形のマークは中身で意味が変わります。旗の日の丸と並んで中に750などの数字があれば造幣局のホールマーク、英字や漢字なら公的に決まった意味が確認できない記号です。
ひし形の中身ごとの読み方と、本物かどうかを確かめる方法をお話しします。
祖母のネックレスの留め金にひし形のマークがあって、中に「SN」と入っています。これって何かの証明なんでしょうか?
ひし形の中に何が書いてあるかで、意味がまったく変わるんです。数字なのか、英字なのか、ルーペで中身を一緒に読んでみましょう。
ひし形のマークは「中に何が入っているか」で意味が変わります
ひし形の中が千分率の数字(750・999など)で、横に日の丸の旗があれば造幣局のホールマークです。中が英字(SN・S・N・K・Bなど)や漢字・カタカナなら、公的に決まった意味は確認できないので、メーカーや販売元が独自に入れた記号として扱います。
金の刻印のひし形は、形だけでは何の印か決められません。
まずは中身ごとに分けて考えると、ぐっと分かりやすくなります。
| ひし形の中身 | 例 | 何の印か | 確かめること |
|---|---|---|---|
| 千分率の数字(旗と並ぶ) | 750・999・585 | 造幣局のホールマーク | 旗の日の丸が横にあるか |
| 数字+Pt | 900Pt・950Pt | 造幣局のホールマーク(プラチナ) | 金ではなくプラチナの区分 |
| 英字 | SN・S・N・K・B | 公的な意味は確認できない | 別の場所の品位の刻印 |
| 漢字・カタカナ | サなど | 公的な意味は確認できない | 別の場所の品位の刻印 |
| 中身が読めない・ひし形のみ | 形だけ見える | 決められない | ルーペで見直す・店で測る |
どの段に当たるかで、ひし形のマークから読み取れることが変わってきます。

旗と並ぶ数字入りのひし形は、造幣局のホールマークです
『ひし形の中に750。これは18金ってこと?』という相談はとても多いです。
旗の形をした日の丸の横に、ひし形の中の「750」があれば、それは造幣局の品位証明(ホールマーク)です。
造幣局は、貴金属製品を製造・販売する事業者の依頼を受けて品位試験を行い、合格した製品に「日の丸」と「ひし形の中の千分率の数字」の証明記号を打っています。
金の刻印でひし形に750とあれば、造幣局が75%の品位を証明した、という読み方になります。
ひし形の数字は、金・銀・プラチナで区分が違う
『ひし形の中に数字があれば、金かプラチナなの?シルバーの可能性は?』という疑問もあります。
造幣局の品位証明は金だけでなく、銀やプラチナの製品にも行われています。区分を並べると次のとおりです。
| 区分 | ひし形の中の数字(千分率) |
|---|---|
| 金製品 | 999・916・750・585・416・375 |
| 白金(プラチナ)製品 | 999・950・900・850(Ptの記号付き) |
| 銀製品 | 999・950・925・900・800 |
| コンビ製品(金/白金) | 750/999・750/950・750/900・750/850など |
造幣局は「銀に(925のマーク)とあれば、銀の品位が92.5%」と説明しています。
750・585・416・375は、この表では金製品だけの数字です。一方、999や950、900は金・銀・プラチナのどれかによって意味が変わるので、Ptの記号があるか、色や重さはどうかも合わせて見てみてください。
造幣局は「K18、Pt900などの記号は造幣局の証明記号ではありません」と案内しています。K18の文字は作った側の表示で、旗とひし形の数字が造幣局の証明、という関係です。
ネックレスでは留め金やプレートを探します
ネックレスの場合、ひし形のマークは留め金や、留め金の近くの小さなプレートに入っていることが多いです。
田中貴金属のRE:TANAKAも、貴金属ジュエリーは留め具などに品位が刻印されている場合がある、と案内しています。ただし刻印の位置に決まりは無いので、指輪なら内側、ピアスならポストやキャッチまで見てみてください。
刻印の探し方は金の刻印はどこにある?で紹介しています。
古い品の1000・917・417のひし形
古い品では、ひし形の中が「1000」「917」「417」になっていることもあります。
造幣局は2012年(平成24年)4月以降の受付品から、純金属の表示を1000から999に、金の917を916に、417を416に変えました。証明している品位は同じ、と説明しています。
ホールマーク全体の読み方は造幣局の金の刻印(ホールマーク)、750の数字の意味は750の刻印の意味で詳しく扱っています。
ひし形の中が英字(SN・S・N・K・B)の時
ひし形の中に「K」や「B」が入った指輪もあります。これも造幣局のマークなんですか?
造幣局のホールマークはひし形の中に数字が入る形なので、英字が入ったものは別の記号なんです。公的に決まった意味は確認できないので、作った会社の目印くらいに考えておくのが安全です。
ネックレスの留め金や指輪の内側で、ひし形の中に英字が入った刻印もよく見かけます。
SN、S、N、K、Bなど、いろいろな形があります。
ただ、ひし形の中に英字が入った記号の意味は、JJA(日本ジュエリー協会)の規定や造幣局の区分では決まっていません。
- 英字の意味を推測で決めない(メーカー・販売元の記号として扱う)
- 同じ品の別の場所に、K18・750などの品位の刻印が無いか探す
- 旗の日の丸と数字入りのひし形が別にあるか見る
- 刻印を全部メモや写真に残してから店に持ち込む
SN・NSのひし形について、店が説明していること
ひし形のSN・NSについては、買取店の説明があります。
おたからやのコラムは、SNやNSの刻印「だけ」のアクセサリーは金の含有量がほぼ無い、と説明しています。
ここで大事なのは「だけ」という部分です。K18や750の刻印が一緒にあれば、品位の手がかりは別にあることになります。
ひし形にNと「純金」の刻印がある時
ひし形の中にN、その横に「純金」と刻まれた指輪の相談もあります。
ひし形のNは、ほかの英字と同じく公的な意味は確認できない記号です。品位の手がかりになるのは「純金」の文字のほうなんです。
JJAの規定では、「純」は999‰以上の純度の製品に使えるとされています。また、「金」の表示で品位を併記しない場合は品位999でなければならない、としています。
ただ、これは表示のルールです。品物がその表示どおりかは、店で測って確かめてもらいましょう。
ひし形の中が漢字やカタカナの時
昔の指輪で、ひし形の中に「サ」のようなカタカナや漢字が入っていることもあります。
こうした記号も、公的に決まった意味は確認できません。作った工房や販売元の目印だった可能性はありますが、推測で決めないでおきましょう。
同じ品のどこかにK18や純金、750などの品位の刻印が無いかを探すのが先です。
フランス製の品では、ひし形が製造者のマークのことも
海外には、製造者のマークの枠の形を決めている国もあります。
イタリアの公的機関の資料によると、フランスでは責任者(製造者)のマークの枠が、フランス製ならひし形、輸入品なら楕円とされています。
フランス製の品なら、ひし形の中の英字が製造者のマークという可能性もあります。
とはいえ、ひし形の形だけでフランス製と決めることはできません。国ごとの刻印はヨーロッパの金の刻印で取り上げています。
ひし形のみ・中が読めない時はどう考える?
『750の横にひし形のマークのみ。中に何も無いように見えるけど、本物?』という相談もあります。
中が空っぽに見えるひし形は、すり減って文字が消えていることや、小さすぎて肉眼で読めないことがあるんです。
造幣局の資料では、金製品の証明記号の最小サイズは縦0.8mm×横2.4mmです。ルーペで見ないと、中の数字はまず読めません。
- ルーペと、スマホのライトを用意する
- 光を斜めから当てて、ひし形の中に影ができる角度を探す
- ひし形の横に旗の形の日の丸があるか確かめる
- 読めた文字や数字を書き出し、写真に残す
- それでも読めなければ、そのまま店で見てもらう
ひし形の形だけが見えて中身が分からない場合、それが何の印かは決められません。
ひし形のみであっても、別の場所にK18や750の刻印があれば、それが品位の手がかりになります。
刻印をはっきりさせようと、磨いたり削ったりするのはやめておきましょう。おたからやは、無理に磨いたり薬品で洗ったりすると表面を傷つける恐れがあるので、手を加えずそのまま持ち込むのがおすすめ、と案内しています。
すり減った刻印の扱いは金の刻印が読めない時でも取り上げています。
ひし形があれば本物?偽物の見分け方と確かめ方
『ひし形のマークがあるから本物』『ひし形が無いから偽物』と考えたくなりますよね。
ただ、ひし形のマークの有る無しだけで、本物か偽物かを決めることはできないんです。
造幣局のホールマークは任意の制度で、造幣局自身が「市販されている貴金属製品にはマークのない製品もあります」と書いています。
- 造幣局が品位を証明した印があるか
- 作った側がどの品位として表示したか
- めっき(GP)や張り(GF)の記号があるか
- 中身まで表示どおりの品位か
- 刻印が後から入ったものではないか
- 意味の決まっていない記号の中身
フリマで買った金のネックレスに、ひし形のマークがあります。刻印だけ見て安心していいんでしょうか?
刻印は大事な手がかりですが、中身まで表示どおりかは測ってみないと分からないんです。気になる時は、自宅でできる範囲のことをしてから店で見てもらいましょう。
刻印の偽物が心配な時に、自宅でできること
自宅で確かめられるのは、磁石と、重さ・比重までです。
金そのものは磁石に強く引き付けられる金属ではありません。強く引き寄せられる場合は、ほかの金属が使われている可能性を考えます。
ただし、磁石に付かないからといって金とは言えません。
重さと体積から比重を出す方法もあります。田中貴金属工業は金の密度を19.32としています。
- 磁石は手がかりの1つとして使う(付かない=金ではない)
- 比重はキッチンスケールと水で測れるが、宝石や中空の品では合わない
- 削る、噛む、薬品を使う、火であぶる方法は試さない
- 最後は店の検査で品位を確かめてもらう
削ったり薬品を使ったりすると、傷が付いて価値が下がるうえに危ないので、自宅ではやめておきましょう。比重の測り方は金の比重で本物を見分ける方法で紹介しています。刻印があっても気をつけたい点は18金の刻印があっても偽物はある?にまとめました。
店では蛍光X線や比重で測ります
店の検査では、刻印に加えて機械で品位を確かめます。
田中貴金属のRE:TANAKAは、刻印で品位を目視で確認したあと、専用の蛍光X線検査装置で正確な品位を判定すると案内しています。おたからやは、蛍光X線分析装置に加えて、すべての店舗に比重計を完備していると説明しています。
よくある相談:ひし形のマークが気になる時
Yahoo!知恵袋には、ひし形のマークについての相談がたくさん寄せられています。よく見かける3つに答えますね。
相談1:ネックレスの留め金にある、ひし形みたいなマークの意味は?
ネックレスなどの留め金にあるひし形のマークが何を意味するのか、という相談です。
ひし形の中に750などの数字があり、横に旗の日の丸があれば、造幣局のホールマークです。
中が英字や漢字なら、公的に決まった意味は確認できない記号です。どちらか分からない時は、ルーペで中身を読んでから判断してみてください。
相談2:750の刻印の横に、ひし形の中のSと星の刻印。これは何?
750の刻印があり、それとは別にひし形の中のSと星の刻印が入っている、という相談です。
750は千分率での品位の表示で、18金と同じ品位を表します。ひし形の中のSと星の刻印は、公的に決まった意味は確認できません。
星のマークは、海外の制度で使われる例もあります。
例えばイタリアの識別マークは、多角形の枠の中に星と事業者の番号、県の略号を入れる形です。ただ、形が似ているだけで国は決められないので、星やほかの図柄については星・王冠・三角などのマークも参考にしてみてください。
相談3:ひし形の中に18k、横に18kGF。これは18金?
ひし形の中に18kと書いてあり、その横に18kGFと刻まれた指輪の相談です。
GFはJJAの規定で「金合金の質量比が20分の1以上の張り」を表す記号です。18kGFなら、18金の板を張り合わせた金張りの品という読み方になります。
ひし形の中が18kでも、それは造幣局のホールマークの形ではありません。
金張りの品は、金として評価される量が18金の品とは大きく違うので、店で扱いを確かめてもらいましょう。金張りの刻印はK18GFとはで詳しく扱っています。
ひし形の意味が分からないまま売りに行っても、大丈夫でしょうか?
大丈夫です。店は刻印を見たうえで、機械で品位と重さを測ります。「このひし形の意味が分からない」とそのまま伝えてみてください。
ひし形のマークがある金を査定に出す時
金の買取価格は、基本的に「1gあたりの単価×重さ」で決まります。おたからやは、ホールマークは「直接金の価値を上げる要素ではありません」が、安心して取引するために重要なもの、と説明しています。
田中貴金属のRE:TANAKAが2026年10月20日17:00に発表したリサイクル価格(税込・手数料込み)は、K18が15,214円/g、K24が20,850円/gでした。記事執筆日時点の参考値です。
例えば10gのK18のネックレスなら、15,214円×10gで152,140円という計算になります。実際の金額は店や日によって変わります。
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刻印の読み方に迷ったら、査定で確かめる
刻印が読めない金や刻印の無い金も、店頭で品位と重さを確かめてもらえます。出張査定も選べるので、金額と内訳を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
店に持ち込む時は、刻印の状態をそのまま伝えると話が早く進みます。
例えば「留め金にひし形の750と旗のマークがあります」「ひし形の中にSNと入っていて、意味が分かりません」のように伝えてみてください。
ひし形の中が英字のマークは、地金としての単価を上げるものではありません。
RE:TANAKAは、デザインやブランド、石の価値など、貴金属以外の価値は評価しないと案内しています。ブランドの品として見てもらいたい時は、その評価をしている店かどうかを確かめておきましょう。

- ひし形の中身と、まわりの刻印をすべて書き出す
- 旗の日の丸と数字入りのひし形か、英字のひし形かを確かめる
- 磨かず削らず、そのままの状態で店に持ち込む
- 品位と重さを測ってもらい、内訳を聞いてから決める
ここまで分かれば、査定はもう怖くありません!
金の刻印一覧は金の刻印一覧、刻印全体の読み方は金の刻印の見方ガイドから順番に確認できます。
よくある質問
ひし形の中に750がある金は本物ですか?
横に旗の日の丸があれば、造幣局が750の品位を証明したホールマークの形です。ただし刻印は手がかりなので、売る時は店で品位を測ってもらいましょう。
ひし形の中のSNは何の意味ですか?
JJAの規定や造幣局の区分では意味が決まっていない記号です。メーカーや販売元が独自に入れた記号として扱い、品位は別の刻印や店の検査で確かめます。
ひし形のマークが無い金は偽物ですか?
偽物とは言えません。造幣局のホールマークは任意の制度で、マークの無い金製品もたくさんあります。
ひし形の中に数字がある品はシルバーの可能性もありますか?
あります。造幣局は銀製品にも999・950・925・900・800の区分で品位証明をしています。750・585などは金製品の区分の数字です。
まとめ
- 金の刻印のひし形マークは、中身で意味が変わる
- 旗の日の丸と並ぶ数字入りのひし形は、造幣局のホールマーク(750はK18と同じ品位)
- ひし形の中の数字は金・銀・プラチナで区分が違い、999や950などは金とは限らない
- 中が英字(SN・S・N・K・B)や漢字なら、公的に決まった意味は確認できない
- ひし形のみ・読めない時は磨かず、そのまま店で見てもらう
- ひし形の有る無しだけで本物・偽物を決めず、品位と重さを店で測ってもらう






