フランスの金の刻印は鷲の頭?イギリス・スイスのホールマークも

フランスの金の刻印とヨーロッパのホールマークを解説する記事のアイキャッチ

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フランス製のアクセサリーに鷲の頭のような小さな刻印があって、何の印なのか気になっていませんか。

結論から言うと、フランスの金の刻印にある鷲の頭は、国の保証刻印の1つで、18金(750)の品に打たれる印です。

この記事では、フランス・イギリス・スイスなどヨーロッパの金の刻印の読み方を、当局の資料で確認できる範囲でお伝えします。

刻印が気になる人

フランス製のブレスレットに、鳥の頭みたいな小さなマークがあります。金の印なんでしょうか?

案内役

鷲の頭なら、フランスの国の保証刻印かもしれません。数字が無くても読み方があるので、一緒に見ていきましょう。

目次

フランスの金の刻印|鷲の頭は18金の印

先に結論

フランスの金の法定品位は999・916・750・585・375です。鷲の頭は、このうち750(18金)の品に打たれる国の保証刻印として知られています。

フランスの税関の資料によると、フランスの金の法定品位は999・916・750・585・375の5つです。表示した品位からマイナスの誤差は認めない、と決められています。

もともとは22金と18金(916と750)が中心で、1994年の法律で585と375(14金と9金)が加わった、と税関は説明しているんです。

品位ごとの国の刻印

イタリアの商工会議所連合(公的機関)が各国の制度をまとめた資料では、フランスの金の保証刻印は次のように紹介されています。

金の品位カラットで言うと国の保証刻印の図柄
99924Kタツノオトシゴ
91622K鷲の頭
75018K鷲の頭
58514Kホタテ貝
3759K三つ葉

916と750はどちらも鷲の頭で、枠の形などで区別されるとされています。

ただ、図柄の細かい形はフランス政府の資料で直接確かめられませんでした。ここでは「鷲の頭が見えたら18金か22金の印かもしれない」と読んでおくのが安全です。

小さな品は刻印が無いことも

フランスの税関によると、金で3g未満の品は、国の保証刻印の義務が免除されます。

ただし、法定の品位であることと、製造者などの責任者の刻印は必要です。小さなピアスやリングに鷲の頭が見当たらなくても、それだけで金ではないとは言えないんですね。

OR750の刻印の読み方

『OR750って、ORは何の略?』と思いますよね。

フランス語で金は「or」で、フランスの法律でも一般の人向けの小売で「or」と呼べるのは375以上の品とされています。

or750の刻印は「金・750」と読める並びで、品位は18金に当たります。ただ、ORの文字があればフランスの国の刻印、というわけではありません。

BREVの文字は確認できなかった

金の刻印のBREVという文字について、今回調べたフランスの当局や公的機関の資料には、意味の説明が見つかりませんでした。

公的に決まった意味は確認できないので、メーカーや販売元が独自に入れることがある記号として扱い、査定で確かめてもらいましょう。

イギリスのホールマーク|4つの検査所と王冠

刻印が気になる人

イギリスのアンティークの指輪に、豹の顔やアルファベットが並んでいます。全部が金の印なんですか?

案内役

イギリスのホールマークは、いくつかの印のセットなんです。順番に見ていけば、どこで検査したかまで読めますよ。

『マークがたくさんあって、どれが金の印か分からない』という方もいますよね。

イギリスでは、1973年のホールマーク法で金の刻印のルールが決められています。

ロンドンの検査所(アッセイオフィス)の案内によると、ホールマークは次の3つの印が必須です。

イギリスのホールマークの必須の3つ
  • 製造者や依頼者の印(2文字以上を枠で囲む)
  • 金属と品位の印(千分率の数字と枠の形)
  • 検査をしたアッセイオフィスの印

年を示すデートレターは1999年までは必須でしたが、今は任意です。金の場合は、任意で王冠の図柄が加わることもあります。

4つのアッセイオフィスの印

検査所印
ロンドン豹の頭
エディンバラ城
バーミンガム錨
シェフィールドバラ

イギリスの金の品位の印は、375・585・750・916・990・999の6つです。

法律では「18カラット」と書かれていれば750、「9カラット」なら375のように、カラット表記と品位の対応も決められています。

1g未満の品と古い品

イギリスでは、最低品位を満たし、金属の総重量が1g未満の金製品はホールマークの義務が免除されます。

1950年より前に作られた品にも決まりがあります。最低品位を満たすと売り手が証明できれば、ホールマーク無しでも貴金属として売れる、とロンドンの検査所は案内しています。

スイスの金の刻印|聖ベルナール犬の頭

『スイスの金なら、全部に犬の印があるの?』と思う方も多いはずです。

スイスの金の刻印で知られているのが、聖ベルナール犬の頭の印です。

スイス連邦関税・国境警備庁(BAZG)によると、これは国の公式検査刻印で、義務になっているのは貴金属の時計ケースだけです。時計ケース以外の品は、任意で検査を受けると同じ印が打たれます。

スイスで売る貴金属の製品には、千分率の品位の表示と、登録した責任マークが必要とされています。

スイスの表示意味
999.9・916・750・585・375当局の冊子にある金の品位(24・22・18・14・9カラット)
聖ベルナール犬の頭国の公式検査刻印(時計ケースは義務)
PLAQUE G・P 20・GP 20金を被せた品(プラケ)の表示

PLAQUE GやGP 20は、金の品位の刻印ではなく、金を被せた品の表示です。「Doublé」は古い呼び方と冊子に書かれています。

ヨーロッパ共通の天秤マークと、ほかの国の刻印

ヨーロッパの金の刻印でよく見るのが、天秤の図柄のマークです。

これは、ホールマーキング条約(ウィーン条約)の共通管理刻印(CCM)です。条約の公式サイトによると、加盟国は22か国で、イギリス・スイス・イタリア・オーストリアなどが入っています。

フランスは加盟国の一覧にありません。天秤のマークとフランスの鷲の頭は、別の制度の印なんです。

ヨーロッパの金の刻印一覧

国金の品位(公的資料)国の印条約(CCM)
フランス999・916・750・585・375鷲の頭など加盟国の一覧に無い
イギリス375・585・750・916・990・999豹の頭・城・錨・バラ加盟
スイス999.9・916・750・585・375(冊子)聖ベルナール犬の頭加盟
イタリア750・585・375星と番号と県の略号加盟(2023年〜)

イタリアの星マークの読み方はITALY 750の刻印とはで詳しく扱っています。

スペイン・ロシア・ソ連の金の刻印

スペインの金の刻印や、ロシア・ソ連時代の金の刻印について、今回は公的な資料で確かめることができませんでした。

数字の刻印があれば、750なら18金、585なら14金のように千分率として読めます。それ以外のマークは意味を決めつけず、店で品位を測ってもらいましょう。

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刻印の読み方に迷ったら、査定で確かめる

刻印が読めない金や刻印の無い金も、店頭で品位と重さを確かめてもらえます。出張査定も選べるので、金額と内訳を聞いてから売るかどうか決めましょう。

査定料無料公式サイトで査定方法を確認する

買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。

刻印だけでは分からない時は、店で品位と重さを確かめてもらうのが近道です。

店では「フランス製の指輪で、鷲の頭のような刻印があります。品位を測ってもらえますか?」と伝えれば十分です。

ヨーロッパの国ごとの金の刻印の見方をまとめた図解

よくある相談|知恵袋で多いヨーロッパの刻印の疑問

Yahoo!知恵袋には、ヨーロッパの金の刻印についての相談があります。代表的なものを3つ取り上げますね。

フランス製のアクセサリーに鷲の頭の刻印がある

フランス製の金のアクセサリーに鷲の頭の刻印があり、何を示すのか知りたいという相談です。

鷲の頭は、フランスの国の保証刻印として、750や916の品に打たれる図柄と紹介されています。フランスの18金の刻印として読めることが多いでしょう。

ただ、刻印がすり減って形がはっきりしないこともあります。品位は店の機械で確かめてもらうと安心です。

ホールマークの無いヴィクトリアン時代の18CTのリング

ヴィクトリアン時代の金のリングで、18CTの刻印はあるのにホールマークが無い、という相談です。

ヴィクトリアン時代の品なら、先ほど紹介した「1950年より前の品」の決まりに当てはまります。

18CTは、イギリスの法律ではカラット表記として750に当たる書き方です。ホールマークが無いことだけで偽物と決めず、品位を測ってもらいましょう。

店では「イギリスの古い指輪で、18CTの刻印だけがあります」と伝えれば、話が早いですよ。

OR750と刻印された指輪は金?

OR750の刻印がある指輪が金なのか、という相談です。

orはフランス語で金のことで、750は18金の品位の数字です。金・750と読める並びですが、刻印だけで本物と言い切ることはできません。

刻印全体の読み方は金の刻印の見方ガイドもあわせてどうぞ。

ヨーロッパの金を店に持ち込む前に確かめることをまとめた図解

よくある質問

フランスの金の刻印で鷲の頭が無いのは偽物ですか?

偽物とは言えません。フランスでは金3g未満の品は国の保証刻印が免除されていて、刻印がすり減って見えないこともあります。

ヨーロッパの金の刻印は全部ホールマークですか?

国の検査所が打つ印と、製造者が打つ品位の数字は別物です。イギリスのように国の検査所の印がセットになる国もあれば、イタリアのように識別マークを使う国もあります。

9カラットの刻印はヨーロッパでは金ですか?

イギリスやフランスでは375(9カラット)も法定の品位です。9金の詳しい話は9金の刻印で扱っています。

まとめ

この記事の要点
  • フランスの金の法定品位は999・916・750・585・375
  • 鷲の頭はフランスの国の保証刻印で、750や916の品に打たれる
  • イギリスのホールマークは製造者・品位・検査所の3つの印が必須
  • スイスの聖ベルナール犬の頭は、時計ケースだけが義務
  • 天秤のマークは条約の共通管理刻印で、フランスは加盟国の一覧に無い
  • 意味を確認できない刻印は決めつけず、店の検査で確かめる
金の刻印.jp

金の刻印.jp 編集部

手元の金製品に打たれた刻印(K24・K18・750・GP・GF・ホールマーク・海外の表記など)の意味と、本物かどうかの確かめ方、刻印の無い金の扱い、査定に出すまでの流れを、公的機関・業界団体・各社の公式情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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