金のブローチの刻印の読み方|帯留め・スプーンなど古い品の見方

金のブローチや帯留めの刻印の読み方を表すアイキャッチ

当サイトの記事は、造幣局・国税庁・消費者庁など公的機関の情報、日本ジュエリー協会の表示規定、田中貴金属工業の公表価格、各買取店の公式情報、海外の公的機関の公開情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金価格・買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。

祖母の宝石箱から出てきた古いブローチや帯留め。裏を見ると小さな数字や英字が並んでいて、金なのかどうか分からない。そんな時は気になりますよね。

結論から言うと、金のブローチの刻印は、品位の数字と、作り手や国の記号を分けて読むと意味が見えてきます。古い品は刻印が無いこともあるので、無いだけで金ではないとは決められません。

ここでは、ブローチ・帯留め・スプーンの刻印の探し方と読み方をお話しします。

刻印が気になる人

古いブローチの裏に「750」と、星のマークと「504AR」という刻印があります。これは何でしょう?

案内役

750は18金を表す数字なんです。星と番号と英字の組み合わせは、イタリアの法律で決まった印の形によく似ています。順番に見ていきましょう。

目次

金のブローチや帯留めの刻印はどこにある?

先に結論

ブローチはピンの根元や裏の金具、帯留めは裏の金具や縁、スプーンは柄の裏を見てみてください。刻印の位置を決めた規定はないので、裏側全体をルーペで探します。

日本ジュエリー協会(JJA)の表示規定には、刻印の位置の決まりは書かれていません。

ブローチは模様が細かく、刻印が飾りにまぎれていることも多いんです。明るいライトを斜めに当てると、文字の影が出て読みやすくなりますよ。

品物探す場所見る時のコツ
ブローチピンの根元・裏の金具・留め具本体と金具で素材が違うことも
帯留め裏の金具・縁・台座石や彫りの裏も見る
カフス留め具の軸・裏の平らな面左右両方を見る
スプーン柄の裏・首の部分作り手の記号と品位を分ける
金のブローチ・帯留め・スプーンの刻印を探す場所を示した図解

品位の刻印の読み方

まず、品位を表す文字を探します。古い品でも、読み方は今の品と同じです。

刻印意味確かめること
K18・18K・75018金後ろにGPなどが続いていないか
K14・14K・58514金どの部品に入っているか
9CT・3759金イギリスの印と一緒か
15CT15カラット(625)イギリスの印と一緒か
純金・K2424金重さと品位を店で確かめる
SV・SILVER・925銀金色ならめっきの可能性

千分率は、JJAの表示規定とJIS H6309:2022の対応です。K18は750、K14は585、K9は375に当たります。

イギリスの法律では、「○カラット」という表示は金の品位を示すものと推定され、9カラットは375、15カラットは625、18カラットは750に当たるとされています。古いイギリスのブローチに「9CT」「15CT」とあれば、この書き方です。

「850」や見慣れない数字がある時

『850ってK20のこと?』という声もあります。

JJAとJISの対応表では、K20は833です。850という数字は金の対応表には無く、造幣局の区分ではプラチナの品位として出てきます。意味を決めつけず、店で確かめてもらいましょう。

見慣れない数字は見慣れない数字の金の刻印、古い品の表記は昔の金の刻印でも取り上げています。

イタリア製のブローチは「星・番号・県の記号」を見る

刻印が気になる人

星の横の「504AR」の「AR」は、何かのブランド名ですか?

案内役

イタリアの法律では、星と番号と県の略号を枠に入れた印を打つことになっているんです。ARはアレッツォ県の略号に当たります。

イタリアの法律では、貴金属の製品に千分率の品位と、識別マークを刻むことになっています。

識別マークは、多角形の枠の中に「五つの角の星」「事業者番号」「本社がある県の略号」を入れたものです。番号は所轄の商工会議所が割り当てます。

記号意味例
750・585・375イタリアの法定品位(千分率)750なら18金に当たる
星のマーク識別マークの一部枠の中に星がある
504などの番号事業者番号商工会議所が割り当てる
ARアレッツォ県504ARなど
VIヴィチェンツァ県番号の後ろに付く
NAナポリ県349NAなど

県の略号は、イタリア国家統計局(ISTAT)の一覧にあるものです。ほかにMI(ミラノ)、FI(フィレンツェ)、RM(ローマ)なども同じ形で使われています。

つまり「750 星 504AR」なら、18金の品位と、アレッツォ県の事業者の印、と読めます。「585 349NA」なら14金と、ナポリ県の事業者の印です。イタリアの刻印はITALY 750の刻印とはで詳しく説明しています。

「ITALY」の文字について

イタリアの法律で義務になっているのは、品位の数字と識別マークです。「ITALY」の文字を刻む決まりは確認できなかったので、この文字があるかどうかで判断しないでおきましょう。

K18SILVERや金のスプーンは素材の組み合わせに注意

『K18SILVERって、金なの?銀なの?』と迷う方も多いはずです。

JJAは、複数の素材を使った製品は素材ごとに品位を表示する、としています。部位ごとに打てない時は、打てる部分にスラッシュで区切るなどして表示する、という決まりです。

つまりK18SILVERは、18金の部分と銀の部分がある品、と読める場合があります。ただ、金色の部分が見当たらないなら、どこが18金かは見た目では分かりません。店で部分ごとに測ってもらいましょう。

コンビの刻印は金とプラチナ・銀のコンビの刻印にまとめています。

金のスプーンの刻印は「銀に金めっき」も多い

金色のスプーンは、銀に金めっきをかけた品のこともあります。

JJAの規定では、銀950に金めっきをかけた品の表示例として「Ag950 GP」が挙げられています。スプーンの裏にSVや925と一緒にGPがあれば、銀の台に金めっき、という読み方になります。

磨いたり削ったりしない

金めっきの品は、磨くとめっきが薄くなることがあります。刻印を読みやすくしようと削るのも、傷が付いて価値が下がるので避けましょう。

よくある相談:ブローチ・帯留め・スプーンの刻印

Yahoo!知恵袋には、古いブローチや帯留めの刻印についての相談が寄せられています。よく見かける3つに答えますね。

相談1:イタリア製のK18のブローチに「504AR」とある

先ほどのとおり、イタリアの識別マークの形に当たります。504は事業者番号、ARはアレッツォ県の略号です。

番号から作り手を調べられるかは、この記事では確認できていません。品位の数字のほうを手がかりにしましょう。

相談2:金の帯留めの刻印がブランドかメーカーか知りたい

品位以外の記号は、作り手の印のことが多いです。ただ、公的に決まった意味を確認できない記号は、メーカーや販売元が独自に入れる記号として扱うのが安全です。

作り手のマークはK18の横にあるマークは何?で詳しく見られます。

相談3:スプーンの裏の刻印で、どこのメーカーか分かる?

メーカーの印は国や時代によって形がさまざまで、刻印だけで作り手を言い当てるのは難しいことがあります。

品位を知りたい時は、SV・925・GPなどの素材の記号を先に探してみてください。銀の印があれば、金色でも銀の品として考えます。

刻印が無い古い品と、査定の受け方

刻印が気になる人

帯留めの裏を全部見ても、刻印が見つかりません。金ではないんでしょうか?

案内役

刻印が無くても、金ではないとは決められないんです。JJAの規定も、アンティークなどには刻印が無いものがあるとしています。

JJAの規定は、アンティークジュエリーや歴史的なジュエリーなどには「本体に品位が刻印されていないものがある」と書いています。

おたからやは、刻印のない金・貴金属でも査定・買取が可能とし、専用の蛍光X線分析装置で含有量を測ると案内しています。刻印なしの金は刻印なしの金とはでも説明しています。

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刻印の読み方に迷ったら、査定で確かめる

刻印が読めない金や刻印の無い金も、店頭で品位と重さを確かめてもらえます。出張査定も選べるので、金額と内訳を聞いてから売るかどうか決めましょう。

査定料無料公式サイトで査定方法を確認する

買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。

田中貴金属のRE:TANAKAが2026年10月20日17:00に発表したリサイクル価格(税込・手数料込み)は、K18が15,214円/gでした。記事執筆日時点の参考値です。例えば金の部分が10gなら152,140円という計算になりますが、石や銀の部分の重さは入りません。

RE:TANAKAは、デザインや歴史的価値、石の価値など貴金属以外の価値は評価しない、としています。カメオや石の付いたブローチは、そうした価値も見てもらえる店か先に聞いておきましょう。

査定に出すまでの流れ
  1. ピンの根元や裏の金具の刻印を書き出す
  2. SV・925・GPなど銀やめっきの記号が無いか確かめる
  3. 磨かず、石も外さずにそのまま持ち込む
  4. 石や作りの価値も見てもらえるか店に聞く
  5. 金の部分の品位と重さを聞いてから決める
金のブローチや帯留めの刻印を確かめて査定に出す流れの図解

刻印全体の読み方は金の刻印の見方ガイドで確認できます。

よくある質問

金のブローチの刻印はどこにありますか?

ピンの根元や裏の金具、留め具に入っていることが多いです。位置の決まりは無いので、裏側全体をルーペで探してみてください。

イタリア製のブローチの星と番号は何ですか?

イタリアの法律で決まった識別マークで、星・事業者番号・県の略号でできています。ARはアレッツォ、NAはナポリの略号です。

金のスプーンの刻印にSVとGPがあります。金ですか?

SVは銀、GPは金めっきの記号です。銀の台に金めっきをかけた品と読めるので、金の品としては考えないでおきましょう。

刻印の無い帯留めは売れますか?

店によって扱いが違います。おたからやは刻印のない金・貴金属でも査定・買取が可能と案内しています。

まとめ

この記事の要点
  • 金のブローチの刻印は、ピンの根元や裏の金具に多い
  • 750・585・9CTなどの数字が品位、星と番号と英字はイタリアの識別マーク
  • ARはアレッツォ、NAはナポリなど県の略号
  • K18SILVERは金と銀の組み合わせ、SVとGPは銀に金めっきの読み方
  • 古い品は刻印が無いこともあり、無いだけで金ではないとは決められない
金の刻印.jp

金の刻印.jp 編集部

手元の金製品に打たれた刻印(K24・K18・750・GP・GF・ホールマーク・海外の表記など)の意味と、本物かどうかの確かめ方、刻印の無い金の扱い、査定に出すまでの流れを、公的機関・業界団体・各社の公式情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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