金の刻印に法律の決まりはある?偽の刻印・誤表示の扱いと相談先

金の刻印と法律の関係を表すアイキャッチ

当サイトの記事は、造幣局・国税庁・消費者庁など公的機関の情報、日本ジュエリー協会の表示規定、田中貴金属工業の公表価格、各買取店の公式情報、海外の公的機関の公開情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金価格・買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。

フリマで買った金のネックレスに「K18」と刻印があったのに、どうも金ではなさそう。こんな時、『偽の刻印を入れても法律で何も言われないの?』と思いますよね。

結論から言うと、金の刻印を打つことそのものを義務づけた法律は、この記事の調査では確認できていません。一方で、品質を誤認させる表示に関わる法律はあります。

この記事では、金の刻印と法律の関係と、困った時の相談先をお伝えします。

刻印が気になる人

K18じゃない物にK18と刻印して売るのって、法律ではどうなっているんですか?

案内役

品質を誤認させる表示に関わる法律があります。ただ、ある品が違法かどうかは個別の判断になるので、条文の中身と相談先を一緒に確かめていきましょう。

目次

金の刻印を打つ義務を決めた法律はある?

先に結論

日本で金製品に刻印を打つ義務を定めた法律は、この記事の調査では確認できていません。造幣局のホールマークは任意の制度で、日本ジュエリー協会の表示規定は業界の自主的な基準です。

金の刻印に関わる決まりを、性格ごとに並べるとこうなります。

決まり種類刻印との関係
独立行政法人造幣局法法律造幣局の業務として、貴金属の品位の証明を定めている
造幣局の品位証明(ホールマーク)造幣局の制度事業者の依頼で品位を試験し、合格品に証明記号を打つ。任意の制度
日本ジュエリー協会の表示規定業界団体の自主基準主な貴金属の種類と品位を本体に表示することが原則
不正競争防止法・景品表示法法律品質を誤認させる表示や、実際より著しく優良と示す表示に関わる

造幣局法は、第3条第2項や第11条第1項第6号で、貴金属の品位の証明を造幣局の業務として定めています。

これは造幣局が何をするかの決まりで、金製品に刻印を打つことを事業者に求めるものではありません。

造幣局自身も、ホールマークは「任意の制度」で、市販品にはマークのない製品もあると案内しています。

刻印の無い金製品がある理由は金に刻印が無い品がある理由で詳しく扱っています。

偽の刻印・誤った表示に関わる法律

刻印を打つ義務とは別に、品質を偽る表示に関わる法律はあります。

ここでは条文の要旨だけを紹介しますね。

不正競争防止法(品質を誤認させる表示)

第2条第1項第20号は、商品やその広告、取引に使う書類などに、品質や内容などについて誤認させるような表示をすることや、その表示をした商品を売ったり、売るために並べたりする行為を「不正競争」として挙げています。第21条第3項には、不正の目的でこうした行為をした場合などの罰則(五年以下の拘禁刑もしくは五百万円以下の罰金、またはその両方)が定められています。

景品表示法(優良誤認表示)

第5条第1号は、商品の品質や規格などについて、一般消費者に実際のものよりも著しく優良であると示す表示などを禁止しています。日本ジュエリー協会の表示規定には、純度1000‰の表示(純金属を100パーセントとする表示)について、景品表示法によれば不当な表示となる、という協会の見解も書かれています。

また不正競争防止法の第16条第3項は、外国の政府などの証明用の記号のうち省令で定めるものと同じか似た記号を、商標として使うことなどを禁じています。

その省令には、イギリス・スイス・イタリア・フランス・ドイツなどの国の、金製品などに使う記号が掲げられています。

当てはめは専門家に任せる

偽のK18の刻印がどの法律のどの条文に当たるかを、国の機関が具体的に説明した資料は、この記事の調査では確認できていません。ある品が違法かどうかを自分で決めず、困った時は警察や弁護士、消費生活センターに相談してみてください。

金の刻印と法律の関係をまとめた図解

海外には刻印を法律で決めている国もあります

『海外ではどうなっているの?』という方もいるはずです。

国によっては、刻印そのものを法律で決めています。公的な資料で確かめられたものを並べますね。

国法律で決まっていること
イタリア国内で作って売る貴金属製品は、法定の品位で、千分率の品位と識別マークを刻印する
イギリスホールマーキング法のもと、製造者のマーク・品位のマーク・検査所のマークの3つが必須
スイス国内で売る貴金属製品には、千分率の法定品位と登録した責任マークの表示が必要
アメリカ品位の刻印を入れる製造者・販売者は、登録した商標か名前を付ける。金メッキなどの品に品位の語を付けるなら、メッキ等であることを示す語を添える

『海外の刻印も日本と同じ意味だろう』と思いがちですが、仕組みはかなり違います。海外の品の刻印を、日本の感覚だけで読まないことが大切です。

海外の刻印は海外の金の刻印一覧でまとめています。

よくある相談:偽物に刻印しても違法じゃない?

Yahoo!知恵袋に寄せられている、刻印と法律についての相談に答えますね。

相談1:金やプラチナの刻印を偽物に打っても、違法ではないの?

オークションで落札した品に金やプラチナの刻印があったのに、中身が違ったという相談です。

ここまでのとおり、品質を誤認させる表示に関わる法律はあります。

ただ、その品が法律に触れるかどうかは、事情によって変わる個別の判断です。まずは取引の記録を残して、相談窓口に聞いてみましょう。

相談2:K18ではない物にK18と刻印するのは犯罪?

K18ではない品にK18と刻印する行為が罪になるのか、という相談です。

不正競争防止法には、品質を誤認させる表示について、不正の目的がある場合などの罰則が定められています。

とはいえ、具体的な行為がそれに当たるかは、捜査機関や裁判所が判断することです。

この記事で「犯罪になる」「ならない」と言い切ることはできないので、気になる時は専門家に相談してみてください。

刻印が気になる人

刻印を信じて買った品が金じゃなかったら、どこに相談すればいいですか?

案内役

消費者ホットライン「188」に電話すると、最寄りの消費生活センターなどを案内してもらえます。買った時のやり取りや写真は消さずに残しておきましょう。

刻印が本当か分からない時・偽物を買った時の相談先

まず品位を確かめ、記録を残して相談する

刻印どおりの品か分からない時は、店で品位を測ってもらうと事実がはっきりします。偽物だと分かったら、取引の記録をそろえて相談窓口に連絡しましょう。

刻印どおりか分からない時の流れ
  1. 刻印の写真、購入画面、やり取りの記録を保存する
  2. 店で品位を測ってもらい、結果を聞いておく
  3. 販売した相手や取引の場の窓口に、事実を落ち着いて伝える
  4. 解決しない時は、消費者ホットライン188に相談する

フリマや通販で買った品のトラブルは、金の偽物を買ってしまったらで詳しく扱っています。

刻印を見る時の注意点は18金の刻印があっても偽物はある?もあわせて読んでみてください。

刻印は手がかりにすぎません。最後は品位を測って確かめるのが確実です!

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刻印の読み方に迷ったら、査定で確かめる

刻印が読めない金や刻印の無い金も、店頭で品位と重さを確かめてもらえます。出張査定も選べるので、金額と内訳を聞いてから売るかどうか決めましょう。

査定料無料公式サイトで査定方法を確認する

買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。

刻印が本当か分からない時の相談の流れの図解

自宅に来た買取業者に金を売った時のルール

金を売る側の決まりも1つ知っておきましょう。

消費者庁の特定商取引法ガイドによると、自宅などで業者に物品を売る「訪問購入」では、法定の書面を受け取った日から数えて8日以内なら、書面や電磁的記録でクーリング・オフができます。

貴金属は訪問購入のルールが適用される側の品です。困った時は、こちらも188で相談できます。

刻印の見方全体は金の刻印の見方ガイドで確認できます。

よくある質問

日本では金製品に刻印を入れることが法律で義務づけられていますか?

刻印を打つ義務を定めた法律は、この記事の調査では確認できていません。造幣局のホールマークは任意の制度で、日本ジュエリー協会の表示規定は業界の自主的な基準です。

偽のK18の刻印は違法ですか?

不正競争防止法や景品表示法には、品質を誤認させる表示などに関わる規定があります。ただ、具体的な品が違法かどうかは個別の判断なので、警察や弁護士、消費生活センターに相談してみてください。

造幣局のマークをまねた刻印には罰則がありますか?

造幣局法の中には、ホールマークをまねた場合の罰則の規定は見当たりませんでした。ほかの法令での扱いはこの記事では確認できていないので、個別の判断は専門家に相談しましょう。

偽物を買ってしまった時の相談先はどこですか?

消費者ホットライン「188」に電話すると、最寄りの消費生活センターなどを案内してもらえます。購入時の記録や写真を残しておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 金の刻印を打つ義務を定めた法律は、この記事の調査では確認できていない。ホールマークは任意、業界の規定は自主基準
  • 不正競争防止法は品質を誤認させる表示を、景品表示法は著しく優良と示す表示を扱っている
  • 具体的な品が違法かどうかは個別の判断。自分で決めず専門家や相談窓口に聞く
  • イタリア・イギリス・スイス・アメリカなど、刻印を法律で決めている国もある
  • 刻印どおりか分からない時は店で品位を測り、記録を残して188に相談する
金の刻印.jp

金の刻印.jp 編集部

手元の金製品に打たれた刻印(K24・K18・750・GP・GF・ホールマーク・海外の表記など)の意味と、本物かどうかの確かめ方、刻印の無い金の扱い、査定に出すまでの流れを、公的機関・業界団体・各社の公式情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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