当サイトの記事は、造幣局・国税庁・消費者庁など公的機関の情報、日本ジュエリー協会の表示規定、田中貴金属工業の公表価格、各買取店の公式情報、海外の公的機関の公開情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金価格・買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。
中国や香港で買った金のネックレスに「千足」や「足金」と刻印があって、これが何金なのか気になっていませんか。
結論から言うと、千足金の刻印は「とても純度の高い金」を示す中国の表記です。ただ、今の中国の規格では千足金という名前は使われなくなり、最高の純度は「足金」と表示することになっています。
この記事では、千足・足金・足金999などの刻印の読み方と、日本で売る時に確かめることをお伝えします。
母の形見のネックレスの留め具に「千足」と漢字で打ってあります。これって24金という意味なんでしょうか?
千足は中国で使われてきた純度の高い金の表記なんです。ただ、日本のK24とは基準の数字が少し違うので、順番に見ていきましょう。
千足金・足金の刻印は中国の規格で決まった純度の表記
中国の国家規格では、足金は金が990‰(99.0%)以上の金飾品の名前です。千足金は999‰以上を指す名前でしたが、2016年の改正で規格から削除されました。
中国本土の金飾品の純度と名前は、国家規格「首饰 贵金属纯度的规定及命名方法」(GB 11887-2012)で決まっています。
この規格は強制規格で、2013年5月1日から実施されている現行の版です(全国标准信息公共服务平台)。
『千足って、千回たたいて鍛えた金っていう意味?』と思う方もいるかもしれませんね。字の由来を定めた公的な情報は確認できませんでしたが、規格の上では「純度の名前」として扱われてきた言葉です。
千足金という名前は2016年に規格から消えた
福州市の市場監督管理局は消費者向けの案内で、2016年に改正された規格では、純度999.0‰の金飾品でも「足金」としか表示できず「千足金」とは呼べない、と説明しています(福州市市场监督管理局)。
中国地質調査局の西安センターの解説では、改正前は千足金が999‰以上、足金が990‰以上を指していたとしています。
つまり、古い品に「千足」とあれば、改正前の呼び方で打たれた刻印と考えられます。
| 刻印 | 中国の規格での意味 | 純度の目安 | 確かめること |
|---|---|---|---|
| 千足・千足金 | 改正前の名前(2016年に削除) | 999‰以上を指していた | 古い品か、店の検査で純度を測る |
| 足金 | 最も高い純度の名前 | 990‰以上 | 日本のK24(999)とは下限が違う |
| 足金999 | 999‰以上の足金 | 999‰以上 | 本体と留め具で刻印が同じか |
| Au750・G18K | 18K金 | 750‰ | 後ろにメッキの記号が無いか |

足金999の刻印は24金?中国の24金と日本のK24の違い
『K24純金と並んで足金999と打ってあるけど、本当に24金なの?』という疑問、ありますよね。
北京市東城区の政府サイトに載った記事では、規格にもとづく字印として、990‰以上の金飾品は「足金」、999‰以上は「足金999」、18K金は「Au750」または「G18K」と打つと案内しています(北京市东城区人民政府)。
足金999は、足金の中でも999‰以上を示す刻印というわけです。
中国の24K金は990‰以上という区分
福州市の案内では、中国の24K金は990‰以上としています。
一方、日本ジュエリー協会(JJA)の表示規定とJIS H6309:2022では、K24は千分率で999です。
- 24K金は990‰以上
- 最高純度の名前は「足金」
- 999‰以上は「足金999」と打つ
- K24は999
- 1000‰の表示は使ってはならない
- 純度の名前ではなくK表示と千分率
同じ「24金」という言葉でも、国によって下限の数字が違うことがあるんです。
K24・純金・足金999が並んで打たれている時
日本向けの表記と中国の表記を、ひとつの品に一緒に打っている場合もあります。
例えば「K24 純金 足金999」と並んでいれば、どれも999以上を示す書き方を重ねたものと読めます。
並んだ表記どうしで数字が食い違っていないかは、見ておきたいところです。例えば「足金」とだけあってK24が無ければ、中国の基準の990以上を示している可能性があります。
日本の24金の刻印は24金の刻印の見方で詳しく扱っています。
足金999やG18Kといった記号の網羅的なルールは、規格の原文では確認できていません。刻印の形は品によって違うことがあるので、「この記号ならこの純度」と言い切れない点は覚えておきましょう。
中国の金の刻印一覧|K金の種類と純度の幅
中国の金の刻印には、足金のような名前のほかに、K金(カラットの金)の表記もあります。
福州市の案内に載っているK金の区分を、刻印の例と一緒にまとめました。
| 種類 | 刻印の例 | 純度の幅(福州市の案内) |
|---|---|---|
| 24K金 | 足金 | 990‰以上 |
| 22K金 | 22K、Au916 | 916.0‰から990.0‰ |
| 18K金 | Au750 | 750.0‰から916.0‰ |
| 14K金 | Au585 | 585.0‰から750.0‰ |
| 9K金 | Au375 | 375.0‰から585.0‰ |
貴金属製品の検査と刻印に関する国際条約(ホールマーキング条約)の事務局も、中国の金の法定純度として990・916・750・585・375を挙げています(The Hallmarking Convention)。
ただし、中国はこの条約の加盟国ではなく、国の規格で品位を決めている国として紹介されています。
中国の金飾品にはラベルの表示もある
東城区の記事では、規格がラベルに少なくとも品名(純度・材料・宝石名・品種を含む)、重さ、規格番号、製造者か販売者の名前を書くよう定めている、と説明しています。
『刻印が小さすぎて読めない』という時は、買った時の保証書やタグが残っていないか探してみてください。
- 留め具やプレートに「足金」「千足」「Au750」などの字が無いかを見る
- 本体と留め具で刻印が違わないかを見る
- 数字の後ろにGPなどメッキを示す記号が続いていないかを見る
- 保証書・タグ・購入時の袋が残っていないかを探す
国ごとの刻印の違いは、海外の金の刻印一覧で国別に並べています。
香港の足金は999以上|中国本土と基準が違う
『香港で買った足金と、中国本土の足金は同じもの?』と迷う方も多いはずです。
実は、香港の法令では足金の基準が中国本土と違います。
香港の法令(Trade Descriptions (Marking) (Gold and Gold Alloy) Order、Cap.362A)では、足金(Chuk Kam)は999以上と定められています。香港税関も、999以上の金だけが足金と表示できると消費者向けに案内しています(香港税関)。
| 地域 | 足金の下限 | 出典 |
|---|---|---|
| 中国本土 | 990‰以上 | 福州市・北京市東城区の政府サイト |
| 香港 | 999以上 | 香港の法令(Cap.362A)・香港税関 |
同じ「足金」の2文字でも、どこで作られた品かで意味する純度が違うんです。
香港の法令が決めている刻印の書き方
香港の法令では、小売で売る金製品に、カラットの数字(kやctを付けてもよい)、千分率の数字、「足金」の漢字のどれかで刻印を入れるよう定めています。
純度の基準は、22カラットが916.6以上、18カラットが750以上などと表で決められています。刻印の数字や字は、1つずつ0.5平方ミリメートルより小さくしてはいけない、という決まりもあります。
香港・台湾の刻印は香港・台湾の金の刻印でまとめています。
「銭」「盾」の刻印や、シナ金・チャン金という呼び方
中国の古い金製品には、「銭」や「盾」のような字が打たれていることもありますよね。
結論から言うと、金の刻印としての「銭」や「盾」の意味を定めた公的な情報は確認できませんでした。
銭の刻印は重さの単位の名前にも使われる字
「銭」は、昔から重さの単位の名前にも使われてきた字です。
ただ、金の刻印として打たれた「銭」が重さを表すのか、純度を表すのかを決めた規定は確認できていません。銭の刻印から純度を読み取ろうとせず、店で重さと品位を測ってもらいましょう。
盾のマークや「赤足金」の刻印
盾の形のマークや「盾」の字も、公的に決まった意味は確認できない記号です。
メーカーや販売元が独自に入れることがある記号として扱い、査定で確かめるのが安心です。
「赤足金」のように色を思わせる字が付いた刻印も、意味を定めた公的な情報は見つかりませんでした。
銭・盾・赤などの字は、見た目から「何金か」を決めたくなりますよね。ただ、決まった意味が確認できない以上、刻印だけで純度を言い切るのは危ないんです。純度は店の検査の結果で判断しましょう。
シナ金・チャン金は中国の金製品を指す俗称
日本では、中国の金製品を「支那金(シナ金)」や「チャン金」と呼ぶことがあります。
これは公的な品位の名前ではなく、古くから使われてきた俗な呼び方です。言葉自体に純度の基準はないので、この記事では「中国の金製品」と呼んでいます。
大黒屋は公式サイトで、中国などで流通する「千足金」と刻印された品は、留め具にS字やW字といった特徴があり、「金純」「千金」「千足」といった刻印がされている、と説明しています。
漢字の刻印全般は漢字の金の刻印で扱っています。
中国の金製品を日本で売る時に確かめること
千足や足金の刻印が読めたら、次は「日本で売れるの?」が気になりますよね。
ここが大事なところです。千足金・足金の評価は、店によって公式の説明が違います。
千足と打ってあれば、どこの店でも24金の値段で買ってもらえますか?
そこは店ごとに説明が分かれているんです。公式サイトに書かれている内容を並べてみますね。
| 店 | 公式サイトでの説明 |
|---|---|
| 大黒屋 | 千足金は純金を意味するが、弊社では22金から23金程度の評価となる |
| おたからや | コラムで、万足金は24金程度、千足金は22金程度、足金は20金程度と説明。表記だけでは正確な品位は分からない |
| コメ兵 | 海外製のジュエリーでは「足金」や「千足金」という伝統的な表記で純金を示していることもある |
『同じ千足なのに、店によって言っていることが違う』と戸惑う方もいるはずです。
刻印の名前だけで値段は決まらず、どの店も最後は品物そのものを調べて評価する、と考えておきましょう。
刻印が読めなくても査定してもらえる店がある
おたからやは公式サイトで、海外で購入して金の純度が不明な品も買取強化中としています。
刻印のない金でも、専用の蛍光X線分析装置で金の含有量を測って査定すると案内しています。
刻印だけでは分からない時は、店で品位と重さを確かめてもらうのが一番の近道です。
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刻印の読み方に迷ったら、査定で確かめる
刻印が読めない金や刻印の無い金も、店頭で品位と重さを確かめてもらえます。出張査定も選べるので、金額と内訳を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
店で聞いておきたいこと
査定の場では、聞きたいことを先に決めておくと落ち着いて話せますよね。
- 何金と判定されたか(K24・K22など)を聞く
- 測った重さと、1gあたりの単価を聞く
- 留め具など、品位の違う部品が混ざっていないかを聞く
- 判定の方法(蛍光X線分析・比重など)を聞く
例えば「千足と刻印がありますが、測った結果は何金でしたか?」と聞くと、評価の理由が分かりやすくなります。
金額に納得できなければ、その場で決めずに持ち帰って考えても大丈夫です。
今日の価格の目安
田中貴金属のRE:TANAKAが2026年10月20日17:00に発表したリサイクル価格(税込・手数料込み・1gあたり)は、K24が20,850円、K22が19,036円でした。記事執筆日時点の参考値です。
おたからやが2026年10月20日14:00に更新した「今日の金の参考買取相場」では、24金(K24)が22,938円、22金(K22)が21,039円でした(税込・税抜の明記なし)。
例えば10gのネックレスが店の検査でK22と判定されたら、RE:TANAKAの価格で計算すると190,360円です。何金と判定されるかや、店ごとの基準で金額は変わります。
- 留め具やプレートの刻印を、ルーペで読んで写真に残す
- 保証書・タグ・購入した場所の記録を探す
- 削ったり薬品を付けたりせず、そのままの状態で持ち込む
- 店で「中国で買った足金の刻印がある品です」と伝える
- 判定された品位と重さ、1gあたりの単価の内訳を聞いて決める

なお、RE:TANAKAは、LBMA・LPPMが定めるカントリーリスクに該当する国の製品や、その国で入手した製品は買取できないとしています。店ごとに受け付ける品が違うので、事前に確かめておくと安心です。
海外で買った金の査定全般は海外で買った金は日本で売れる?で扱っています。
自宅で試すなら、磁石に付くかと、はかりと水で重さを比べるところまでにしておきましょう。削る・噛む・薬品を付ける方法は傷が付いて価値が下がるうえ、危ないこともあります。
よくある相談|知恵袋で多い千足・足金の刻印の疑問
千足や足金の刻印って、知恵袋でもよく聞かれているんですか?
はい、とても多いんです。よく見かける相談を3つ取り上げますね。
「千足」の刻印は24金という意味?
金のネックレスに千足と刻印があり、K24という意味なのかを知りたいという相談です。
千足金は、中国の規格の改正前に999‰以上の金を指していた名前です。数字の上では日本のK24の999と同じ下限になります。
ただ、買取店の公式の説明は「純金を示すこともある」「22金程度」「22金から23金程度の評価」と分かれています。刻印だけで24金と決めず、店で純度を測ってもらいましょう。
足金999のリングは本当に24金?
K24・純金・足金999と並んで刻印されたリングを買ったが、本当に24金なのかという相談です。
足金999は、東城区の記事で999‰以上の金飾品に打つ字印として紹介されている表記です。刻印の意味としては、日本のK24と同じ999以上を示しています。
一方で、刻印があることと中身が刻印どおりかは別の話です。気になる時は、店の蛍光X線分析などで確かめてもらうのが確実です。
中国の金製品の刻印にはどんな種類がある?
中国の金製品の刻印の種類や由来を知りたいという相談もあります。
規格にもとづく表記としては、足金・足金999・Au750・G18K、K金のAu916・Au585・Au375などがあります。古い品なら、改正前の千足や千足金も見かけます。
これ以外の字やマークは公的に決まった意味が確認できないものもあるので、店で見てもらうのが近道です。
刻印全体の読み方は金の刻印の見方ガイドにまとめています。
よくある質問
千足金と足金はどちらが純度が高いですか?
中国の規格の改正前は、千足金が999‰以上、足金が990‰以上を指していました。今の規格では千足金の名前は削除され、999‰以上でも足金と表示します。
中国の足金と香港の足金は同じ純度ですか?
下限が違います。中国本土の足金は990‰以上、香港の法令の足金は999以上です。どこで作られた品かを思い出してみてください。
足金の刻印がある金は日本で売れますか?
海外で買った純度不明の金も買取強化中としている店があります。ただ、千足金や足金の評価は店によって公式の説明が違うので、品位を測ってもらってから決めましょう。
G18Kの刻印は何金ですか?
北京市東城区の政府サイトの記事では、18K金の字印として「Au750」または「G18K」を挙げています。どちらも18K金(750‰)を示す表記です。
銭の刻印は何を表していますか?
「銭」は重さの単位の名前にも使われる字ですが、金の刻印としての意味を定めた公的な情報は確認できませんでした。店で重さと品位を測ってもらうのが確実です。
まとめ
- 中国の規格では、足金は990‰以上の金飾品の名前
- 千足金は999‰以上を指す名前だったが、2016年の改正で削除された
- 足金999は999‰以上、Au750やG18Kは18K金を示す字印
- 香港の足金は999以上で、中国本土と基準が違う
- 銭・盾などの字は公的に決まった意味が確認できないので査定で確かめる
- 千足金の評価は店ごとに説明が違うので、純度と重さを測ってもらって決める






