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ネックレスの留め具に「750 ITALY」と打ってあって、これは18金なのか、それとも別のものなのか気になっていませんか。
結論から言うと、750 ITALYの刻印は「金が1000分の750(75%)」という品位の数字と、イタリアの国名が並んだものです。品位としてはK18と同じなんです。
この記事では、ITALY 750の読み方と、横にある星マーク・番号・県の記号の意味、本物か確かめる流れまでお伝えします。
母からもらったネックレスに「750 ITALY」と、その近くに「1229AR」という文字があります。どう読めばいいんでしょうか?
750は18金と同じ品位の数字なんです。1229ARのほうは、イタリアの法律で決まった識別マークの中身かもしれないので、順番に読んでみましょう。
ITALY 750の刻印は18金と同じ?
750は金が1000分の750という意味で、カラットで言えばK18(18金)に当たります。ITALYの文字が並んでいても、品位の数字の読み方は日本の750と同じです。
イタリアの法律(1999年の法令第251号)では、貴金属の品位は千分率で示すことになっています。
そのため、イタリア製の金のジュエリーには、K18ではなく750のような数字の刻印が入るんです。
イタリアの金の法定品位は750・585・375
イタリアの法律で決められている金の品位は、次の3つです。
| 刻印の数字 | カラットで言うと | 日本の呼び方 |
|---|---|---|
| 750 | 18K | 18金(K18) |
| 585 | 14K | 14金(K14) |
| 375 | 9K | 9金(K9) |
法令には、一番高い法定品位より上の品位はどれでも認められる、とも書かれています。
また、表示した品位からマイナスの誤差は原則として認めない、という決まりです。つまり、750と打つなら金が750より少ないのはダメ、という考え方なんです。
鋳造の品だけは753という決まりもある
1つ細かい話をすると、ロストワックスの鋳造(遠心鋳込み)で作った金製品は、法定品位753で許容差3千分率が認められています。
753から3を引くと750なので、結果として750を下回らないように作る、という決まりですね。
イタリアの金の刻印の種類
『イタリア製でも、刻印の書き方はいろいろあるの?』と思いますよね。
よく見るイタリアの金の刻印を、読み方と一緒にまとめてみます。
| 刻印の例 | 読み方 | 確かめること |
|---|---|---|
| 750 ITALY・ITALY 750 | 金750(18金相当)とイタリアの国名 | 星マークの識別マークも探す |
| Au750 ITALY | 金の元素記号Au+750 | 特になし。重さを測っておく |
| K18 ITALY・18K ITALY | 18金のカラット表記と国名 | 750の刻印が別にないか |
| 585 ITALY・14K ITALY | 金585(14金相当) | K14と同じ品位として読む |
| 375 ITALY | 金375(9金相当) | 低い品位の金として査定 |
| 925 ITALY | 銀の品位925 | 金色なら銀に金を被せた品の可能性 |
k18 italyの刻印や14k italyの刻印のように、カラットで書かれていることもあります。
数字の意味はK18・K14と同じなので、イタリアの18金の刻印、14金の刻印として読んで大丈夫です。
750の刻印そのものの意味は750の刻印の意味、14金は14金の刻印で詳しく扱っています。
ITALYの文字は法律で決まった刻印?
イタリア製なら、どの品にも「ITALY」と入っているものなんですか?
実は、イタリアの法令で刻印が求められているのは品位の数字と識別マークなんです。ITALYの文字を刻む決まりは、法令の中では確認できませんでした。
イタリアの法律では、国内で作って売る貴金属の製品に、品位と識別マークを打つことを求めています。
一方で、「ITALY」「ITALIA」という文字を刻む規定は、今回調べた法令には見当たりませんでした。
ただ、「法定ではない」とはっきり書いた公的な文書も見つかっていません。法定の刻印とも、ただの飾りとも言い切れないので、国名の表示として読んでおくのが安全です。
ITALYの文字があるかどうかで、本物かどうかは決まりません。品位の数字と、次の章の識別マークを一緒に見るのがおすすめです。
イタリアは2023年に条約に加わった
イタリアは、ホールマーキング条約(ウィーン条約)に2023年12月15日から加わっています。
この条約の共通管理刻印(CCM)は、天秤の図柄のマークです。加盟国では、CCMの付いた法定品位の品を、追加の検査や刻印なしで受け入れることになっています。
最近のイタリア製の品で天秤のマークを見かけたら、この条約の印かもしれません。ヨーロッパの印はヨーロッパの金の刻印で詳しく扱っています。
星マーク・番号・県の記号の読み方|金の刻印ARの意味
ここが大事なところです。
イタリア製の金には、品位の数字のほかに「識別マーク」と呼ばれる刻印が打たれます。
識別マークは星と番号と県の略号
イタリアの法令では、識別マークは次のように決められています。
- 多角形の枠の中に入っている
- 枠の中に五芒星(5つの角がある星)がある
- 事業者ごとに割り当てられた番号がある
- 本社がある県の略号(2文字の英字)がある
番号は、所轄の商工会議所が割り当てます。品位の数字のほうは、規則で決めた幾何学図形の枠で囲むことになっているんです。
刻印は製品の主要な部分に打つと決められていて、レーザーで刻印することも認められています。
県の略号の早見表
識別マークの英字2文字は、県の略号です。イタリア国家統計局(ISTAT)の一覧にある主な略号を並べてみます。
| 略号 | 県 | 略号 | 県 |
|---|---|---|---|
| AR | アレッツォ | VI | ヴィチェンツァ |
| AL | アレッサンドリア | MI | ミラノ |
| FI | フィレンツェ | NA | ナポリ |
| RM | ローマ | TO | トリノ |
| VR | ヴェローナ | PD | パドヴァ |
| VE | ヴェネツィア | BS | ブレシア |
| BO | ボローニャ |
金の刻印のARは、アレッツォ県の略号です。VIはヴィチェンツァ県で、ヴェネツィアはVEなので気を付けてくださいね。

504AR・1229ARの読み方
『504ARとか1229ARって、何かの型番?』と思う方も多いはずです。
法令の決まりに当てはめると、数字の部分は商工会議所が事業者に割り当てた番号、ARは事業者の本社がある県の略号と読めます。
つまり「1229AR」なら、アレッツォ県の商工会議所が割り当てた番号1229の事業者、という意味になりそうです。
ただ、刻印がすり減っていたり、星や枠が見えなかったりすると、識別マークかどうかを刻印だけで決めるのは難しいです。
番号から会社は分かる?
法令には、識別マークの登録簿は商工会議所にあり、公開されていると書かれています。
ただ、それをインターネットで誰でも検索できるかどうかは確認できませんでした。番号から会社名を調べられる、とまでは言い切れないので、刻印は控えておく程度で十分です。
塔の冠をかぶった女性の横顔のマーク
識別マークとは別に、任意の公的な検査に合格した品には、円の中に塔の形の冠をかぶったイタリアの横顔と、県の略号の帯が付いたマークを打てます。
これは、品位と識別マークが既に付いている品が対象です。見かけることは多くないかもしれませんが、イタリアの公的なマークの1つとして覚えておきましょう。
750以外の数字や記号が並ぶ時
イタリア製の品には、750やARのほかにも数字や英字が並ぶことがあります。
公的な意味を確認できない刻印もある
例えば「10U」のような英数字や、型番のような長い英数字は、イタリアの法令に意味が書かれている刻印ではありません。
公的に決まった意味は確認できないので、メーカーや販売元が独自に入れることがある記号として扱い、意味を決めつけないのがおすすめです。
数字の中に375や585が含まれて見える時も、品位の刻印なのか型番なのかは、刻印の並びだけでは決められません。
鳥や動物のようなマーク
鳥のような絵のマークも、イタリアの識別マークの中身(星・番号・県の略号)とは別のものです。
意味を推測せず、写真に撮って査定の時に聞いてみてください。マークの話は金の刻印の星・王冠・三角・鳥などのマークでも扱っています。
ITALY 925やdoratoは金ではないことも
925は、イタリアの法律では銀の法定品位の1つです。金色のネックレスに925 ITALYとあれば、銀に金を被せた品の可能性があります。
また、イタリアの規則には「dorato」という表記の決まりがあります。卑金属に金を被せた製品で、純金の量が表面1cm²あたり0.01g以上ならdoratoと刻める、というものです。
「laminato」「placcato」の後に金の元素記号を続けて刻むこともあります。こうした言葉が見えたら、中まで金の品ではないと考えておきましょう。
925やdoratoなどの文字は、金の品位の刻印ではありません。金色の品でも、刻印は最後の1文字まで読むようにしましょう。
銀に金メッキの品の見分け方は925の刻印で金色のアクセサリーは金?にまとめています。
ITALY 750は本物?見た目より軽いと言われた時
ITALY 750のネックレスを店に持っていったら、見た目より軽いと言われました。偽物なんでしょうか?
軽いだけで偽物とは決まらないんです。中が空洞になったデザインのチェーンもあるので、店の検査の結果を一緒に聞いてみましょう。
中が空洞の「中空」の品もある
JJAの規定には、中空の製品の外側に「[H]」や「[中空]」と表示するルールがあります。例として「Au750[H]」「K18[中空]」が挙がっているんです。
中空のチェーンは、同じ太さでも中身が詰まった品より軽くなります。見た目のボリュームと重さが合わないのは、そうした作りのせいのこともあります。
ただ、海外製の品にこの表示があるとは限りません。表示が無くても中空のことはあるので、重さだけで決めつけないでくださいね。
店は比重や蛍光X線で確かめる
金の比重(密度)は、田中貴金属工業の公表値で19.32です。水に沈めて重さを測ると、比重を計算できます。
ただし、K18のような合金の比重は、割り金によって変わります。中空や異素材が入った品だと、比重の計算も目安にしかなりません。
おたからやは、比重について「宝石などが付いていない金塊やインゴットなど、水に浸すことができるもの」に使う方法と説明しています。アクセサリーは蛍光X線分析装置で含有量を測る、と案内しているんです。
自宅で比重を測る手順は金の比重で本物を見分ける方法で紹介しています。
刻印があっても中身が違う品の話
750 ITALYの刻印があっても、刻印だけで本物と言い切ることはできません。
一方で、軽い・色が気になる、という理由だけで偽物と決めるのも早すぎます。最後は店の機械の結果で判断する、と考えておきましょう。
- 750の前後の文字と識別マークを読む
- 925・dorato・GPなどの文字がないか見る
- キッチンスケールで重さを測る
- 磁石に強く引き付けられないか見る
- 店で品位を測ってもらう
刻印と中身が違う品の話は18金の刻印があっても偽物はある?にまとめています。
フリマや通販で買った品が思っていたものと違った時
『写真ではK18のネックレスに見えたのに、届いたら説明が違った』という相談も知恵袋で見かけます。
そんな時は、まず商品の説明文と写真、やりとりの記録を保存しておきましょう。そのうえで、取引したサービスの窓口や、消費生活センター(局番なしの188)に相談するのが落ち着いた進め方です。
詳しい相談先は金の偽物を買ってしまったらにまとめています。
刻印の近くを削ったり、酸などの薬品を付けたりすると、傷が付いて価値が下がることがあります。危ないので自宅では試さないでください。
イタリア製の金を売る時に知っておくこと
刻印だけでは分からない時は、店で品位と重さを確かめてもらうのが近道です。
おたからやは、海外で買った純度不明の品も買取強化中と案内しています。刻印から品位が読み取れない海外製品でも、相談してほしいとしているんです。
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刻印の読み方に迷ったら、査定で確かめる
刻印が読めない金や刻印の無い金も、店頭で品位と重さを確かめてもらえます。出張査定も選べるので、金額と内訳を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
店では、こんな言い方で伝えれば十分です。
「イタリア製のネックレスで、留め具に750 ITALYと1229ARの刻印があります。品位を測ってもらえますか?」
形見のイタリア製の品を整理している人の場合
家族の形見を整理していると、750 ITALYのチェーンと、K18の指輪、刻印の読めないペンダントが一緒に出てくることもありますよね。
そんな時は、刻印ごとに小分けの袋に入れておくと、店でも品位ごとに測ってもらいやすくなります。
「750 ITALYが2点、K18が1点、刻印が読めないものが1点です」と伝えれば十分です。
今日の18金・14金の価格の目安
記事執筆日時点の参考値を紹介します。
| 品位 | 田中貴金属 RE:TANAKA リサイクル価格(2026年10月20日17:00発表・税込・手数料込み) | おたからや 参考買取相場(2026年10月20日14:00更新・税込/税抜の明記なし) |
|---|---|---|
| K18(750) | 15,214円/g | 17,203円/g |
| K14(585) | 10,978円/g | 13,413円/g |
| K9(375) | 6,674円/g | 8,590円/g |
例えば10gの750のネックレスなら、RE:TANAKAのリサイクル価格で計算すると152,140円です。
ただし、店ごとに税込・税抜や手数料の扱いが違うので、2つを並べて優劣は付けられません。実際の金額は、品位と重さを見て店が決めます。

よくある相談|知恵袋で多いイタリア製の刻印の疑問
Yahoo!知恵袋には、イタリア製の金の刻印についての相談がたくさんあります。代表的なものを3つ取り上げますね。
イタリア製で750とあるネックレスは、金?銀に金メッキ?
イタリア製の金色のネックレスをもらい、刻印が750だったけれど、金なのか銀に金メッキなのか、という相談です。
750はイタリアの金の法定品位の1つで、18金に当たる数字です。銀の法定品位は925と800なので、750は銀の品位の数字ではありません。
ただ、750の後ろにGPなどの文字が続けば、金メッキの表記になります。刻印の最後まで読み、気になる時は店で測ってもらいましょう。
ITALY 585の刻印は何?
ネックレスにITALY 585と刻印があり、何の意味か知りたいという相談です。
585もイタリアの金の法定品位の1つで、カラットで言えば14金に当たります。日本ならK14と書くところを、千分率の数字で示しているんです。
750ITALYの下にある1229ARは何?
イタリア製のチョーカーの刻印が2段になっていて、上に750ITALY、下に1229ARとある、という相談です。
上の段は品位と国名、下の段は識別マークの中身と読めます。数字は商工会議所が割り当てた事業者の番号、ARはアレッツォ県の略号です。
星マークや枠が一緒に打たれているかも、ルーペで見てみてください。
刻印全体の読み方は金の刻印の見方ガイドもあわせてどうぞ。
よくある質問
ITALY 750とK18は同じ品位ですか?
品位の数字としては同じです。750は金が1000分の750という意味で、K18に当たります。ITALYはイタリアの国名の表示として読めます。
イタリア製の金にはITALYの刻印が入っていますか?
入っている品は多いですが、イタリアの法令で刻印が求められているのは品位の数字と識別マークです。ITALYの文字を刻む規定は、法令の中では確認できませんでした。
識別マークの星が見当たりません。偽物ですか?
刻印がすり減ったり、小さくて読めなかったりすることもあるので、それだけで偽物とは言えません。品位は店の機械で測ってもらいましょう。
18KT ITALYのように、KTと書かれた刻印は何ですか?
18KTも18金を示すカラットの表記として見かける書き方です。KTの扱いは14KT・18KTの刻印の意味で詳しく説明しています。
ITALY 750のネックレスに日本の造幣局のホールマークが無いのはなぜ?
造幣局のホールマークは、日本の事業者の依頼で打つ任意の制度です。イタリア製の品に無いのは自然なことで、無いから偽物ということではありません。
まとめ
- 750 ITALYの750は金が1000分の750で、K18と同じ品位
- イタリアの金の法定品位は750・585・375で、マイナスの誤差は原則認めない
- 識別マークは五芒星・事業者の番号・県の略号で、ARはアレッツォ県
- ITALYの文字を刻む決まりは、法令の中では確認できない
- 925やdoratoの文字があれば、中まで金の品ではない可能性がある
- 軽いと言われても中空のこともあるので、最後は店の検査で確かめる






